- 第十一回
「ないてん」の和紙、地下水で漉いてます。
内外典具帖紙(:ないてん)の和紙って地下水使って漉いてます。
いの町一帯の紙工場は、地下水をつかってます。
およそ200年前の地下水と伏流水を使って紙を漉いているそうです。
そして、「ないてん」の立地している土地の周辺では、家庭用水も地下水です。
水質、紙にとってもやっぱり大事です。
水の汚れはそのまま、紙質に表れますから。
工場の地下水も飲むことができたんですよ。
ところがですね、今年夏に入って、急に、水質が少し変わったみたいで。
沸かせば、飲むことができますが。
理由は分かりませんが。だからね、今まで飲んでいた地下水、一体どういった”水”なのかな・・と思い。
今回は、地下水です、ハイ。
みなさんが一番イメージしやすい地下水は、ミネラルウォーターではないでしょうか。
ミネラルウォーターというのは、地下水からくみ上げられた水だそうです。
地下水・・。地下にある水?
では、ここで一度地球上で起こってる水の循環をたどってみましょう!
ちょっと分りずらいかもしれませんが・・。
↓
この繰り返しで、水は地球上をぐるぐる回ってる。
そうです。
この循環の中で、雨や雪などが地面の地下深くへしみ込んでいったり、河川の水が川底の地面を通り地下へ地下へしみ込んでいきます。
このとき、「地下水帯」という(図B )、水を含んだ砂の層が地面の地下の奥深くにできるそうです。
ここが、地下水のある場所です。
地下水のでき方、これだけじゃないんですよ。例えば、大昔海だった場所が、地面の中に閉じ込められそこに残った水(化石海水)が地下水になったり、マグマの近くでできる地下水もあるようです。(これはねえ、ぜひ調べて頂きたい!ここでは、ちょっと語りつくせないので。簡単に説明するのもなかなか難しいし。)
そして、地下水と言えば、やっぱりこれでしょ!
「夏は冷たく、冬は暖かい」水ですよね。
地下に流れているので、外の気温の影響を受けないのです。
あとは、みなさん、好きな方多いんじゃないですかねー。
温泉です。
知ってました?温泉って地下水なんですって。
びっくりしましたよ、私。
まあね、でもあれも湧き出る水だから、言われてみりゃそうですよね。
「軟水」と「硬水」の回でご説明しましたが、水というのは、その土地に含まれてる成分で水質が決まってきます。
どこどこの温泉はリウマチに効いて〜、どこどこの温泉は肩こりに良い〜、なんていうふうに場所によって効能が違うっていうのこういうことだったんですねぇ。
水、・・・つながってますね〜。
では、ちょっと話を雨水に移します。
雨水というのは、大気中のいろんな物質を含んでいます。
雨が降り、その水が地面を通って行くうちに、水の中にあるちりや、ほこりを土がすくい、こして少しずつきれいな水にしていくそうです。
だから、地下水というのは、ミネラルウォーター、日本酒造りにも使われるほど、きれいな水なんです。
人が、飲むことができるほどきれいな水にする、土。
ほんとうは、人がわざわざ手を加えなくてもあるところには、あるんです、安全でおいしい水が。
それは、自然が作りだした、精製法。
ロマンですよね〜。
地下水です。
ざっとした、地下水コラムでしたけど、だってコラムなんかじゃ伝えきれませんもん。
マニアックなことは、専門書にまかせます。
そう、「餅は餅屋」。
しかしね、調べてみると分かります。この奥深さ。
水・・一見シンプルな分子構造。
でもね、地球上の隅々まで行きわたっているだけあって、いろんな生物たちとのかかわりは、複雑そのもの。
テン子、今回頭が破裂する思いで「地下水」やってみましたが、どうでした?
みなさん・・ぜひ、頭、破裂させてください。
調べれば、調べるほど面白い。
そして、若者よ!
鼻血が出るほど、水脈について掘り下げてみてください。
・・というか、地球上にどのように水が流れているか鳥瞰図みたいなの作ってみるのも楽しいんじゃないでしょうかね。
まだまだ、奥深い地下水、今回は、ここまででご勘弁・・・。
これを、読んだ方、少しでも「へぇ・・」とか、「おぉ!!!」なんて思ってくだされば、もうテン子十分です。(・・この先のコラム、ハードル高くなりそうな気がする・・・。)
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