- 第四十一回
「ゆく河の流れ」
−鴨長明さんの方丈記より・・。−
ゆく河の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて
久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人と住みかとまたかくのごとし。
鴨長明(1155〜1216年)
方丈記
平安後期〜鎌倉前期に活躍した歌人です。
訳(かってに、テン子現代語訳)
:川の流れはとどまることなく流れ続けている。
そこにあった水も常に同じところに居続けることなく、
流れ去っていく。
水面には、水泡があちこちで、できたり消えたりを
くり返している。
人の世というのも、また、このように栄えては
衰退してをくり返している・・。
という、イメージでいかがでしょうか?
大まかこのようなイメージです。
(学生諸君は、くれぐれも、先生にご確認のうえ、テストにのぞんでいただきたい。テン子さんは責任は取れませんので・・あしからず。)
とても有名な随筆ですね。
改めまして、テン子です。
ええ、今回のテーマは鴨長明さんの随筆よりお借りしました、「方丈記」の冒頭部分です。
日本三大随筆の1つに数えられる名著。
吉田兼好「徒然草」、清少納言「枕草子」とともに、日本を代表する随筆として、超有名ですね。
みなさん、学校で習いましたね!
モチのロンで、知っていると思います!!
随筆・・自由気ままに世情や経験など日々のつれづれを書きつづったものです。
エッセーとも言います。
テン子さん的には、日記です。
元総理大臣の小泉さんが総理時代に「らいおんはーと」という、ブログを書いておりましたが、覚えておられる方も多いと思います。
まあ、あのような感じでね、日々の公務や、世情、感じたことをね、書いてたんじゃないかってね思ったりします。
テン子さんは、基本的に、理系の方面なので、古文は勉強不足です・・。
ええ、勉強すればね、もう少し、訳し方なんかもね、分かるのですがね・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
テン子さんは、常に忙しい!!!
というわけで、文学的なところに関しては、学生諸君は、先生に聞いて勉強したまえよ!!
というわけで、
「ゆく河の流れ〜」で始まる「方丈記」の冒頭部分。
河の流れる様子を世情や、日々感じていることなどを合わせて書きつづった大人の日記。
水辺にできる泡はあちこちで生まれては消え、それをくり返す・・。
時間だけがただ何事もなかったかのように淡々と進んでいく・・。
その無常さだけが、長明の心の中に静かに流れていく・・。
長明は、戦乱の世の中にあり、ただ静かに川を見つめ、争うことの虚しさを感じているのかもしれません。
いつの時代も、変わらずに繰り返す栄枯盛衰・・。
どれほど凄いことを成し、栄光を浴びても、それは、一瞬にして消えていく・・。
なぜ人はそれを知りながら、なを、それを求めるのか・・という矛盾。
それがわかっていても、人は、ひたすら走り続けなければならない・・。
自分は、人間は一体何を求めて生きていけばよいのかという葛藤、あるいは、そこに生まれる混沌とした虚無感。
それに対する、心の中で湧き上がってくる疲労感。(・・・と、ここまで感じていたかどうかは知りませんが・・。)
鴨長明さんの生きた時代は、戦乱の世の中にあり、また天災に悩まされることも多かった時代・・。
「方丈記」にはその当時の様子も書き残されていて、歴史資料としての価値もあるそうです。
世の乱れが、おそらく・・このような冒頭部分を長明さんに書かせたのかもしれませんね。
ちなみにテン子さんは、文学的な要素の強い作品よりは、このような随筆が好きです。
君たちもね、いっぱい本を読みたまえよ!!
いっぱい読んでね、・・とりあえずいっぱい読みたまえ!!
とりあえず、何かの役に立つのでね・・。
何事も、鍛錬だよ!!
いっぱい読めば、それだけ読む技術が身につくのですよ!!!
そういうわけで、大人のいうことの8割は当たっている(・・らしい)ので素直に信じて、勉学に励みたまえ!!
けんとうーをいのる!!!!!
ではでは〜。
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2015年8月25日