第四十三回 

      「水俣病。」




         




      1か月ぶりの「水コラム」。

      今回の「水コラム」テーマは、『水俣病』です。



      2011年3月11日。

      東日本大震災が起こり、その影響で東電福島第一原発で事故が起こりました。


      地震により、発電所の全電源を喪失。

      原子炉を冷却なった結果、大量の放射性物質の漏えいを伴う大事故に発展しました。



      このような事故が起こらないためにも我々は、科学を取り扱う時は、非常に気を使ってやらなければならないのです。

      なので、ここで一度、過去を振り返り、我々が生活をよくするために使っている化学物質による生態系への問題を考えてみたいと思います。



      みなさん、「水俣病」というのはご存知ですね?

      1956年。

      熊本県水俣市で、水俣病が確認されました。

      高度成長期に起きた、四大工業病の一つです。

      そして、新潟県下越地方の阿賀野川流域でも化学薬品を垂れ流したことにより発生した公害病も水俣病です。


      海に流れ込んだ廃液によって海にすむ生物たちが毒に侵され、それを食べた鳥や、我々人間の体をもむしばんでいきました。


      水俣病が確認された当初は、その原因となった物質を正確に分析する技術はなく、翌年7月に原因物質をメチル水銀による人体への中毒性中枢神経疾患であることが分かったそうです。


      主な症状として、以下のことが挙げられます。


      運動失調、求心性視野狭窄、聴力障害、言語障害、平均機能障害、手足の震えなどがあるそうです。

      その症状は重度のものから軽度のものまでさまざまあり、上記に記したもの以外にも、例えば、脳・神経細胞を破壊し、妊婦であればおなかの中の退治にまで影響が及びます。


      水俣病被害の原因は海に垂れ流された、薬品による、海洋汚染です。

      そして、食物連鎖による生命活動の結果、化学薬品が他の生態系へどんどん蔓延していった。


      化学物質というのは、結合したり、分解したりして、その形を変えます。

      なので、化学物質そのものが人体に悪影響を与えるからといって、「悪いモノ」とはならないのです。


      体の中にある成分、つまり、我々の体を作っているタンパク質やカルシウムなどの成分と、薬品の中の成分が反応を起こし体が異常(病気)を生じるのです。

      世の中にある全てのものは、原子や分子などの極めて小さなモノが化学反応を起こすことにより起こる現象です。

      決して、我々が、扱えるものではないし、支配しようと思ってはいけない。

      それを、肝に銘じておかなければいけないのです。

      福島第一原発の事故は、地震によって起こった二次災害です。

      おそらく、このようなことになると予想していた人は少ないと思います。

      何事もなく稼働していれば、心の中に油断が生じます。

      正しい知識を身に付けて緊張感を持たなければいけないんだと思います。

      そして、ただ、他人の話を鵜呑みにしていては本当に知ったことにはなりません。

      自分で調べてみて経験して、はじめて本当の知識に近づくんだと思います。




      参考HP:


      ウィキペディアさん。

























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    2015年10月6日