- 第七十五回
「雪について」パート4:雪の結晶の成長。
氷晶(雪の結晶)の生成について。
氷晶とは、氷の結晶のことです。
雪の結晶は、六花とも呼ばれ、六角形をした構造になっています。
空気中で水が凍ると、六角形の形をした氷の分子と呼ばれる小さな粒ができます。
これが、雪の結晶の元となる粒です。
落下中これに、水分子がくっついてやがて大きな結晶に成長していきます。
―――――結晶の種類―――――
結晶は一つとして同じ形のものはないといわれるほど多様な構造をなし形作られます。
ではどのような条件で結晶の形が決まっているのでしょうか?
それは、温度と湿度(水蒸気量)が大きく関係しています。
雪は昇華凝結によって直接結晶になっており(詳しくは第七十三回「雪」についてパート3をご覧下さい)
気体からいきなり固体に変わっております。
つまり、空気中に漂っている気体に含まれる水蒸気(気体として存在する水の粒)がいきなり冷やされて凍る(固体)のです。
この時の温度と、湿度によって結晶は様々に違った形でできあがるのです。
たとえば、温度−15度で湿度110以上であれば、氷は樹枝状の六角形(星状)が平面的に成長していきます。
たとえば−12度前後だと六角板の形をなした結晶になります。
また、上空で作られた雪の結晶は落下している途中で成長をすることもありますし、落下途中の空気が暖かいと、溶けて雨と生って落ちてくることもあります。
このように、温度によって、水分子がうまく結晶の元にくっつけば雪としておりてきますし、また湿度(水蒸気量)によってその形も様々に変化しているというわけです。
雪の結晶。
あの神秘的な形は、このようにして、できあがっているのですね。
〜参考ホームページ〜
ウィキペディア
雪と湿度の関係|加湿NEWS|加湿.net
http://www.xn--yfro26d.net/news/2016115.php
[雪と氷について]―地球科学のせかい
http://www.tikyukagaku.com/snow/ice/html
北海道大学低温科学研究所 相転移動ダイナミック分野
www.lowtem.hokudai.ac.jp
島津製作所雪の結晶(2)(雪が六角形になるわけは?)株式会社島津製作所
https://www.an.shimadzu.co.jp/support/science/020112/020112a.htm
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