- 第九回
「軟水」?「硬水」?なんじゃらほい?
パート2 :「軟水」「硬水」っていうけど・・?
(軟水のことと食のはなし。)
日本食。みんな食べてるごはんですね。プロが作ろうがシロウトが作ろうが日本で、日本の食材で作ってるあのみんなのごはんです。
2013年12月ユネスコにより、「無形文化遺産」に登録されましたね。まことに嬉しいことです!
お寿司、てんぷら、料亭で出される高級なやつ。
みなさん、なんでこういった料理が生まれたかご存じですか???
お答えしましょう!!
日本の水が「軟水」だからです!あと、土地とか気候とかいろいろあるけど・・・。
まあ、今は「軟水」の話なんで、土地とかのことはおいといて・・・。
あと、沖縄とか一部地域では「硬水」なので、その辺も、とりあえず、おいときます。
ではでは、話もどりまして、そこらへん「軟水」と食の文化についてちょっとだけふれてみましょう!!
「軟水」には水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の割合が少ないです。
それは、我々の食するごはん、日本料理においてもとても重要なことです。
例えば、ミネラル成分を多く含む「硬水」を使い野菜やお肉・お米などの煮炊きをしてみますと・・。
お米はパサパサし、ジャガイモや、豆も固くなってしまいます。
なぜか?
カルシウムは野菜の中の細胞を固くするからです。
また、日本食に欠かせないかつお節や昆布などでだしを取ろうとするとき、カルシウムはだしの成分と結合するので、旨味成分が出てこなくなるそうです。
つまり、カルシウムやマグネシウムが水に多く含まれていない「軟水」だからこそ、本来の味を壊さないで、美味しい日本料理が食べられる、というわけです。
また、「軟水」はお茶にも適しています。
「軟水」で沸かすからこそ、あのお茶の渋みや、まろやかさをこわさず出せる、ということです。
このように、日本人は日本という土地にあった食文化を作ってきました。
日本には、良質で豊かな軟水質の水があったため、水をふんだんに使った料理が生まれました。
お米を炊く、だしをとる、野菜を煮る、うどんを茹でる、まんじゅうを蒸す!!!
茶を沸かす。茶道という世界に誇る茶文化が生まれたのもやはり、日本の水が「軟水」であったからこそです!
今、外国に野菜もお肉もどんどん頼るようになっています。
しかし、日本料理というのは、日本の土地や水そこの土地でできた作物によってご先祖様達が工夫をし、生まれてきたものですから・・。
ここは、やはり日本の農家さんを応援しましょう!!
世の中いろんな分野でまぜこぜサラダボールになってます。せっかくの日本食、サラダの具材の一部みたいに世界の食文化に埋もれさせたくないですよね!
美味しいお米とか、野菜とか期待してます、農家さん!!!
そして、料理人の方たちおいしい日本料理、応援してまーす!!!
次回『パート3』。待つべし!!!
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