うらメンスピンオフ: その4
明日はくりすます。
うっしー:これはここや・・・。
ふん!!
バコッ!
うっしー:・・・・・・・・・・・・?
うっしー:??????????????
ベシッ!!
キンギョ:『??????????????』、じゃないわよ!!
ストライクゾーンで当たってるわ!!
ちゃんと前見なさいよ!!
うっしー:それはこっちのセリフや!
これは、明らかに”偶発的事故”や!!
キンギョ:何言ってんの!
私と、あんたのサイズ感考えたら、偶発的に起こる方がむしろ悪意を感じるわよ!
みなさい!!
ここに、しっかり、その証拠たるものが出来てんじゃないの!!
私は被害者よ!!!
うっしー:(・・・・・っふ。)
キンギョ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
被害魚よ!!
イヌ:ふう・・やれやれやな・・・・・。
またやってる・・。
感情の激しいモン同士の争いほど巻き込まれたときにくらう被害は”じんだい”や・・。
ここは、何もせずほっとくのが身の安全が保証される・・。
『さわらぬかみにたたりなし』・・やな。
ネコ:イヌ、こんなとこでアブラ売ってんと、ほら・・・。
この調子やったら、最終のバスに乗り遅れるで・・。
そしたらええんか?
こないだみたいに、ひたすら走って帰らないかんなる・・。
イヌ:(・・・・・・・・・・・ひ、被害犬や。 )
・・っは?!
(そうや・・。それはやばいで・・。)
(こないだバスに乗り遅れたせいで、ウチら、走って帰るしかなかったんや。)
ネコ:門限ぎりぎりで、メロンさんにむっちゃ怒られて、おまけに、うちら”三日間おやつ抜き”の罰を与えられたんや・・。
ウチは、ヘトヘトで死ぬかと思た・・。
ウチら、ネコは、持久力はないんや!!
イヌ:かってに記憶の改ざんするな!!
おまえは、あん時ほとんど走ってなかったやろ!!
疲れて寝入ったおまえを背負って家まで走ったんはウチや!!
ウチは、『このままのたれ死ぬんやないか・・。
いっそ、川に飛び込もうか・・』、思たわ!!!
ネコ:・・・・・・・・・・???
そうやっけ?
イヌ:(いちいちむかつくやつや・・。)
・・・・・ところでおまえ。
何持ってるんや?
ネコ:ああ、そうやった・・。
これな、どこに付けたらいいんやろと、思うてな・・。
????????
・・なんやろな?
そこに落ちてたんや・・。
これも、”おぶじぇ”っていうんやろ?
ぶすっ!!
あーーーーーーーーーーーーーーー!!
テン子:ああーーーーー
キンギョ:うっさいわよ!!
なんなの、さっきから!!
ターザンはジャングルに帰りなさいよ!!!
テン子:ちょっとぉ!!!!!!!
だれだよ!
データの、読み込みが・・・失敗した・・・。
おまけにせっかく打ち込んだプログラムが・・・。
全部・・パーだ・・・・・・。
キンギョ:そんなもの、マメに保存しとかないあんたが悪いのよ・・。
自己管理の問題でしょうが!!
だいたいあんた、今回に限って、なんでデスクトップ使ってるのよ。
テン子:”しょじじょう”で”マル秘ソフト”がタブレットに入ってないんだよ!!
キンギョ:(また適当なこと言って・・。どうせ、ただの”ペイントソフト”かなんかでしょ・・。)
テン子:フンっ!!
テン子さんは常に忙しいんだよ!!
キンギョ:まったく、子どもね、あんた・・・。
イヌ:(今度はテン子とキンギョや・・)
(女はどうしてこう、言い争うのが好きなんやろ・・?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
(『うらテン七不思議』の一つや・・。)
テン子:?!!
ネコ!!!
あんたかぁ!!!!!!!
べしっ!!
テン子:フン!!
ネコ:???????
ウチ・・テン子に何かしたか??
・・・・・みなさん。
こういうのを、『りふじん』っていうんや・・。
イヌ:・・・・・・・・・・・・。
(”天然ばか”と、”台風むすめ”が衝突すると、こういう結末になるんや・・・。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
(『起』と『結』しかないから、”すとーりー”として、成り立つんは難しいな・・。)
うっしー:(・・・・・・・・・くだらんな。)
(つぎはぎだらけの、テン子の三文小説よりも、あくびが出るほどくだらん・・。)
じゃあ、わたしはここであがらせてもらう。
イヌ:うっしー。
まだ、『ウシ屋』の仕事が残ってるんか?
うっしー:わたしはわたしで、いろいろ”いれぎゅらー”なことがあるんや・・。
・・・・・・・・・・。
『時間外労働』や・・・。
イヌ:『ウシ屋』の残業か。(うっしーも大変やな・・。)
この国の政府は、残業は推進してないはずや・・。
でも、実際の企業の現状はもっとキビシイ実態や・・。
人手不足と需要の実態が加速してる。
そのうえ、市場の競争力はますます激化や・・。
残業でもやらん事には、全てが後手後手に回る・・。
人間社会は、ある意味、”ひのくるま”なんや・・。
ネコ:(・・・・・。イヌは時々ムツカシイことを、独り言するんや・・。)
イヌは、そういうのくわしいなあ・・。
ウチには、さっぱりや・・。
うっしー:・・・・・。
イヌ:ああ・・。
こないだ、メロンさんがな、テレビつけてたんや・・。
まあ、人間社会いうんはとにかくフクザツや・・・。
うっしー:・・・・・。
ネコ:・・・・・・・・・。
まあ、ウチもメロンさんも、そういうのはあんまり興味ないけどな・・。
うっしー:・・とにかく、わたしは、そういうことであがるけど。
明日は、本番や。
しっかりやっといてや・・。
まかせたで!!
イヌ・ネコ:おう!!まかしとき!!
イヌ:こういうのは、ウチの得意分野や!!
ネコ:ウチもまかしとき!!
工作は好きや!!
うっしー:・・おまえは、くれぐれもイヌの目の届く範囲でやるんやで!!
それから、イヌの作業の中断だけはさせんように、や!!
イヌは、ネコが作業してる時こそ気い抜いたらいかん・・。
イヌ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ネコ:(?????)
(うっしー、何おかしなこと言うてるんや?)
うちが、作業してたら、どうやってイヌの作業中断させる、いうんやろ・・?
イヌ:(・・・・・・。やっぱり、天然モノはアブナイな・・。)
(すでにテン子は、今日の第一の”被害者”や・・。)
(第二、第三の被害に合うモンが出て来るんは、容易に予測される。)
(・・・・・いや、今日一番の”被害犬”はウチや・・。)
・・・・・・・・気い引き締めないかんな。
うっしー:・・・ふう。
ネコは、心配やけど・・まあ、明日を信じて待つしかないな・・。
やれやれや・・・。
おくさん:あら、うっしーちゃんおかえりなさい・・。
はやかったわね。
うっしー:ただいまです、おくさん。
おくさん:ちょっと、待っててね、すぐにミルク入れるから。
うっしー:ああっ!
そんな、気い使わんといてくださいっ!
おくさん:はい、おまたせ。
まだ、お仕事あるんでしょ・・。
ここに、おいておくわね・・。
うっしー:・・・・・・・・。
・・・・・すんません。
では、いただきます。

うっしー:・・ずずず・・。
ふう・・・・・・・・。
仕事の後の一杯は、格別やな・・。
でも、わたしは、これからまだ仕事をせないかんのや・・。
うっしー:年に一回。
この日のために準備してるんや・・。
そして、夜中じゅうお仕事をしている・・。
ええか、あんたら!!
”さんたさん”は、この日のために、その年のずべての時間を費やして(・・・るかどうかは知らんけど。)
わたしらのための”ぷれぜんと”を用意してくれてる!!
むかえいれるわたしらは、失礼のないように、”さんたさん”を丁重にお出迎えせないかんのや!!!
でもな・・知ってのとおり、”さんたさん”はとてつもなく”しゃい”や・・。
だから、わたしらは、ぐっすり眠って”さんたさん”が部屋に入ってきやすいように
”ぷれぜんと”を置いていきやすいように、環境を整えてやるんや・・。