うらメン会合第15回 テーマ:七夕ぱーてー。
語りべ(テン子):むかし、むかし・・。
あるところに、「ひこぼし」といううまじめで働き者の青年がいました。
うっしー(うっしー):・・・もぅ〜。
(・・・。)
ひこ星(キンギョ):(・・ありえない・・。なんで私が、「ひこぼし」・・。)
ふう、今日もいい天気だわね。
さあ、うっしー・・。
今日も朝の散歩に出かけるよ!
うっしー(うっしー):もぅ〜
(・・ありえん。
というか、なんやろこの感じ・・。
・・すごくフクザツや。)
語りべ(テン子):そして、またあるところに天の神の娘「おりひめ」という美しい天女がいました。
ネコ:ちょっとタイム!
語りべ(テン子 ):(っし!ネコっ!!
本番中!タイムなし!!)
ネコ:(けっ、けど、質問が・・。)
語りべ(テン子):却下!!!
ひこ星(キンギョ):ちょっとそこ!!
うるさいわよ!!!
ヒヨコ:(・・お前もさ、相当うるさいよ・・。)
ネコ:(・・。”てんにょ”・・?天の神の娘って、”てんにょ”やったっけ?)
おり姫(イヌ):「おりひめ」や(・・じゃ、なくて・・)よ。
ヒヨコ:(・・。”語りべ”がいるのに、自分で自分を紹介する必要ある?)
おり姫(イヌ):まいにち、機織り機で、着物作ってるの・・。
語りべ(テン子):おりひめが着物を作っていると、父親の天の神がやってきて言いました。
天の神(ネコ):・・。えっと、ここやな。
おりひめ、、うちは思うで・・。
ぺらっ。
(・・ええと、つぎはここや・・。)
うらメン:(!?
カンペ!??
て、いうか、台本読んでるし・・。
・・・。)
語りべ(テン子):(・・ネコには、芝居の”台本”兼”指示書”を持たせた方が、事故なく劇を進めることが出来るのです・・。)
うらメン:(・・・・・・・ふっ。)
天の神(ネコ):えーと・・。
おりひめ・・うちは思うんや・・。そろそろ結婚せなあかん年になったやろ・・。
だから、結婚し!!
おり姫(イヌ):はい・・。
お父さま。
すぐに結婚相手を見つけて結婚いたします。
語りべ(テン子):というわけで、どういうわけか、おりひめはひこぼしと出会ってすんなり結婚をできたのでした・・。
ヒヨコ:めでたし、めでたし。
語りべ(テン子):ちがうっ!!
ヒヨコ:(・・っち。失敗か・・。)
語りべ(テン子):ゴホンっ!!
そういうわけで、二人の甘くてしょっぱい結婚生活が始まったわけですが・・。
・・ええ。
何しろこの二人、天界では完璧に仕事をすることで有名な、超がつくほどの仕事人間!!
モチのロンで、遊びも完璧です!!
そう、遊びに熱中しすぎて、いつしか仕事を全くしなくなってしまったのでした。
あるところでは、うっしーがびょうきになり・・。
うっしー(うっしー):・・・・・。
語りべ(テン子): (うっしー! GO!!)
うっしー(うっしー):(・・・・・むか。)
・・・・・。
も・もぅ〜・・。
語りべ(テン子):天の住人たちの服はボロボロ・・。
(ハイ!ヒヨコ!!)
天の住人A(ヒヨコ):(・・。めんどくさいなぁ・・。)
あーあ、ボロボロなのに、・・代わりの着物まだもらえてないんだよね・・。
いいかげんさぁ、新しいの出してくんない?
これじゃ、みすぼらしくて外にも出ていけないじゃないか・・。
それにさ、僕は、すっごくキレイ好きなんだよね。
こんなんじゃ・・
語りべ( テン子):(!?)
ストップ!!
ヒヨコ:・・ん?何?
語りべ(テン子):ヒヨコさぁ!?
台本ムシして勝手にアドリブ入れないでくれる!!
ヒヨコ:・・?
何言ってんのさ・・。
ちゃんとセリフ言ってるだろ!!
語りべ(テン子):ここ、ほら!
ヒヨコにこんな長いセリフを与えた覚えはないよ!!
ヒヨコのセリフは「着物がぼろぼろで、困ったなぁ〜」。
この一行です!!
うらメン:・・・・・・。
(おまえら・・これ、本番やろ・・。)
ヒヨコ:・・ああ、ほんとだ。
・・知らない間に、僕、セリフ増やしてる・・。
(・・ボクって、テン子より脚本の才能あるんじゃないかな・・?)
キンギョ:(いらいら)
二人とも・・芝居に戻っていいかしら・・・・・。
語りべ(テン子):・・・。
よーい!!
アクション!!!
ぱんっ!!
ひこ星(キンギョ):(・・。いら。)
語りべ(テン子):と、いうわけで、天に住む人々から毎日のように、苦情の雨あられ・・。
さすがに、天の神も困り果て・・・。
ひこ星(キンギョ):おりひめ・・。
毎日楽しいわね!!
ボクは、こんなに君と一緒にいられて本当に、幸せだわ・・。
(・・じゃないわね)・・だよ。
おり姫(イヌ):ええ・・。
ひこぼしさん・・。
わたしはとっても”し・あ・わ・せ”。
キンギョ:・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・。
語りべ(テン子):・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
この様子を見ておこったのは、モチのロンで天の神!!
天の神は、二人を天の川の西と東に引き離してしまいました。
天の神(ネコ):お前たちは、今日から西の端と東の端に離れて暮らすんや!!
(・・?)
西の端?
ばくぜんとしすぎや・・。
(これじゃ、みてる方にはどこなんかようわからん。)
(テン子の手抜きや・・。)
困ったやつやな・・。
(まあ、でも、メロンさんは、テン子も最近は仕事が増えて、
くだらんちょっかいが減って、つまらん・・言うてた。)
(口では、ああ言うてるけど、メロンさんも年や・・。)
(本音は、テン子にかまわんでよくなって、気が楽や・・て思てるに違いないけどな・・。)
おり姫(イヌ):ああ・・。ひこぼしさん・・。
しくしくしく・・・。
語りべ(テン子):おりひめがあまりにしつこく泣きじゃくるので、天の神はうっとおしくなって、
年に一度七夕の7月7日に会ってもよいことにしました。
(・・ハイ!抱擁!!)
ひこ星(キンギョ)・おり姫(イヌ):ひしっ!!
ひこ星(キンギョ):(・・ちょっと、イヌ!!毛羽立ちすぎよ!!!
チクチク刺さってイタイじゃないの!!
わたしの皮膚はでりけーとなのよ!!)
おり姫(イヌ):(イヌじゃないわ・・おりひめよ。)
・・おお、ひこぼしさん・・。
ウチは、ずっと待ってました、この7月7日が来るのを・・。
ひこ星(キンギョ):イタイ、イタタタ・・、イタイ。
語りべ(テン子):(ちょっと、キンギョ!!
「イタイ、イタタタ・・」なんてセリフ入れた覚えないよ!!)
ひこ星(キンギョ)・おり姫(イヌ):むぎゅ!!
ひこ星(キンギョ):(・・ひぃ〜。イ、イタイ・・。だ、だから、イタイって言ってんでしょ!!)
おり姫(イヌ):ひこぼし、いつまでもうちはこのままあなたと抱き合ってイタイ・・。
ひこ星(キンギョ):(!!?)
ぎゃぁーーーーーー!!!
た、たすけてーーーーーー!!!!!
うらメン:(・・。む、むごい・・。)
語りべ(テン子):そういうわけで、七月七日に二人が天の川のほとりで会うことが出来たというお話です。
そして、雨の日には、カササギが・・。
・・・。
カササギ(ヒヨコ):・・。
語りべ(テン子):(ハイ!!ヒヨコ!!!)
カササギ(ヒヨコ):(・・ボク今回二役やってるんだよね・・。
あとで、二役分のギャラ請求しに行かなきゃ・・。)
・・。
ク、クェーーーーー!!
・・。(・・カササギって、”クェー”って鳴いてたっけ?)
語りべ(テン子):カササギが二人の書いた”らぶれたー”を互いのもとに届けてあげるので、
七月七日に雨が降っても毎年1回はしっかり”らぶらぶ”でいられたのでした。
おわり!!!!!
うらメン:・・・・・・。
ヒヨコ:・・・。
カササギってさ・・この文献じゃ、橋をつくるって書いてあるんだよね・・。
手紙なんてどこにも出てこないし・・。
語りべ(テン子):・・・・・・・・。
”脚色=テン子”ですので・・。
うらメン:(・・途中で、力尽きたんやな・・。
そのわりに、自分とこだけは、ふんだんに書いてる。
・・抜け目ないやつや。)
・・・。。
語りべ(テン子):・・・・・・・。
”手紙”ではありません。
”らぶれたー”です・・。
うらメン:どっちでもええわ!!
語りべ(テン子):・・・・・・・・・・・・・・・。
こう、ご期待!!!!!
テン子の家へ。
コラムの大広間へGO!
2015年6月28日