- 門松。しめ飾り。
門松、しめ飾り。
正月には、みなさん家に飾ってあるでしょ。
これらのお飾りものも、年神様をお迎えするために飾られてあるのです。
年神様は、お正月の元旦に高い山から我々の家々にやってまいります。
その時に、年神様が目印にしているのが、この「門松」。
そして、しめ飾りが担う役割は、年神様をお迎えするのに神聖な場所であるということを示しているのです。
年神様は、門松と、しめ飾りを見て、「この場所は、入っていっても大丈夫なんだな・・。」・・と、思うかどうかは、分かりませんが、まあ、入ってこられます。
そして、門松を立てたりお飾りをする時期ですが、気をつけておきたいことがいくつかあります。
まずは、「煤払い」を終わらせるのです。
そして、12月13日〜30日(29日は省く)の間に立てるのがよいそうです。
29日、31日を避けるのには、次のような理由があります。
まず、29日は苦立てといって「二重苦」の苦に通じるので、縁起が悪いからです。
そして、31日は、「一夜飾り」といって、年神様をお迎えするのに、前日までドタバタするのは、失礼にあたります。
また、葬儀の飾りも、一夜限りなので、縁起が良くないという理由もあります。
−−−松・竹・梅−−−
松竹梅といえば、お祝い事には欠かせない、吉祥のシンボル。
門松は、これら三つが飾られた、まさに年神様をお迎えするのに縁起の良いお飾りです。
また、木のこずえには、神様が宿るとされ、特に松は「祀る(まつる)」につながる樹木です。
そして、「松は千歳を契り、竹は万代を契る」といういわれがあり、年神様がいつまでも、我が家にお越しくださることを願っての組み合わせだそうです。
その他にも、千両、万両、南天や葉牡丹なども門松に一緒に飾られます。
そして、これを、玄関に建て年神様の目印になるようにするのです。
それでは、松竹梅に込められている縁起を知っておきましょう。
まず、
「松」です。
一年中葉を落とさない松は、神様の依代とされています。
また生命力が強く、中国においても不老長寿・繁栄の象徴とされてきました。
「竹」です。
成長が速く、まっすぐに伸びていくことから、生命力を象徴させるものとして、"松飾り"に飾られてきました。
また、竹の節には、人生の節目(七・五・さんや成人式など)にも、まっすぐにのびのびと迎えられるようにという願いが込められているそうです。
「梅」です。
新春一番に咲き、実を宿す縁起の良いものとされて飾られます。
その他・・。
どうです。
ありとあらゆるところに、縁起が担がれている・・。
しかし・・。
日本人の作ってきたしきたりとは、すごく相手を思いやるところから来てるのかなと思いますね。
これほど、神様に対しての、もてなす気持ちというか心が詰まっているので昔の人は、ここまで考えていたのか・・と思ってしまう。
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