- 除夜の鐘。
大晦日に、108回鐘をつく習わし・・。
旧年中に107回ついて、最後の1回を新年につきます。
108つの人間の煩悩っていうのが一般的な解釈。
人間の持つ煩悩・・つまり、欲望、怒り、執着心や、猜疑心。
こういった、人間の心の中の荒れて汚れた部分を取りはぶく。
そうすることで、苦しみから解放されて、新たな気持ちで、年を迎えられる・・。
108うつ鐘のうちの最後の一回を新年にうつことには、新たな気持ちで、年を迎えるにあたって、煩悩に惑わされないように・・という願いが込められているそうです。
ところで、除夜・・。
除夜の「除」には、「古いものを捨て新しいものに移る」という意味があるそうです。
除夜の鐘というのは、まさに、その意味のとおりですね。
旧年中に積もりに積もった心のアカを落として、きれいな心で、新年を迎え入れる。
今は、風習として、多くのことが残っていますが、やっぱり、そうした行事1つ1つに、願いが込められていて・・。
昔の人たちは、ちゃんと意味を持って行事に参加してたんだろうな・・。
今は、なんというか時代の移り変わりが早すぎて、お正月もお盆もなんとなく、短い気がする・・。
テン子さんも、よく言われますよ。
バナナさんとか、スイカさんに言われる。
「余裕がない時代だ・・。」とか、そういう話します。
昔は、時計とかないし、太陽と共に暮らしが、成り立ってたから、今みたいに、時刻っていうものを、気にしなかったんじゃないかって思います。
そこから生まれる余裕・・。
初詣や、除夜詣、あれほど手間のかかるお節料理をつくったり・・。
時間に余裕のある時代だからできたことが、今の風習になってるんですよ。
暮らしがゆっくり進んでた時代が想像できますね・・。
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