水にっき。

  • 第13回 ☆CHIBIKO☆。


  • ここでは、わたし、キンギョが詠ったオリジナルのポエムをご覧いただけます。

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    ☆CHIBIKO☆。


    なんでだろうな。

    目から落ちてくる。
    なんでだろうな。
    とまらない。


    あの子のたいせつな日。
    あの子の大きらいな日。

    いつの間にかその存在さえも消されていた日。


    何もしたくない日。
    誰にも会いたくない夜。
    誰ともしゃべりたくないこの今の時間。


    一人静かに、クレイグ・デイビットを聴く。


    軽快なリズム
    懐かしいメロディー
    物悲しい声

    ベッドの上に横たわる制服姿の少女
    天井からつり下がっている照明電気をまっすぐ見つめる瞳
    そばでは扇風機がカラカラ音をたて回っている
    窓の外から蝉の声

    棚の上
    ラジカセのスピーカーから聴こえるDJの楽しげなトーク
    日の光の差す部屋
    窓辺の壁の影



    ナミダってどうして出てくるんだろう・・・。

    からっぽの頭を無視して、目から流れ落ちるしずく

    琴線をふるわせるもの。
    心臓がビートする。
    鼓動が身体を支配する

    頭の中でまぜこぜにされた記憶は何を語ってるんだろう。


    ひとりでいたい夜。
    何もしたくない日。
    じっとたえている身体。


    何を見つめるわけでもないのに

    それなのに・・・
    その瞳は迷いをしらない。


    ナミダって、すくなくともイキテルことのショウコだよ。

    ナミダってナンナンダロウね。

    キニスルナ!!
    いつもソバにイルダロ。


    また今日も、どこからか流れてくる音のない声。

    頭の中に響く声はいつも透明で
    いったいドコからキコエてくるんだろう。

    みず部屋へもどるわ。
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    2016年10月3日