水にっき。

  • 第49回 雨空の下で。


  • ここでは、わたし、キンギョが詠ったオリジナルのポエムをご覧いただけます。

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    雨空の下で。


    ざあざあ
    ざあざあ

    そらはどんよりしていて。
    こんな日は気持ちもどんよりしていて。

    −雨の日って好き−

    −雨の匂いがする−

    そんな声が彼女の頭のなかに響いて聞こえる。

    あの人はそんなこと言ってたけど。

    そうかな・・。

    いまいちよくわからない。

    雨の匂いだって。

    そんなことを思いながらふと見た窓から見える部屋の中の女の子。

    あの子はいつもあそこで数人で授業を受けてる。

    特別学級。

    むかしよく一緒に遊んだよね。

    なんだかすこし遠くに行っちゃったね。

    雨。

    雨はあんまり好きじゃないな。

    あのクラスであの子は楽しそうに笑ってる。

    ざあざあ
    ざあざあ

    雨はやみそうにもないよ。

    雨は好きじゃないな。

    ・・・・・・・・・・。


    ぬれるもん。

    みず部屋へもどるわ。
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    2016年10月25日