第四十回 

      氷室。


         



      ハイ。

      「水コラム」。

      8月1日から始まった水週間が終わって、テン子さんの夏休み・・。


      みなさんは、お盆休みどのように過ごしてられました?

      お祭りとか花火とか、キャンプとか・・。

      海外旅行に出かけた方も多いと思います。


      テン子さんの夏休み・・何をしていたか・・。


      ご想像にお任せします。


      と、いうわけで、今回のテーマは「氷室」です。



      「氷室」・・。

      聞いたことがある方もたくさんいると思います。

      地名になっていたり、お菓子にも「氷室」という名をつけられているものがありますよね。

      「氷室」・・ひむろ、ひょうしつ・・。

      とても涼やかないい響きです。

      でも、寒い時期に聞くと、凍えそうですけど・・。


      ではさっそく、「氷室」とは何でしょう?

      お菓子でも地名でもない「氷室」です。


      ”氷”の”室”。

      読んで字のごとく、氷を貯蔵する、現代版の冷凍室です。


      氷室の歴史は古く、日本最古の歴史書「日本書紀」にも登場します。

      以前「かき氷」のコラムで清少納言の「枕草子」にでてきた”かき氷”。


      その、かき氷の氷はどこに置いてあったんだろう?って思ったかた、なかなか良い感性持ってますね・・。


      そうです。

      まさに、「氷室」に置いてあったのですよ!!


      冷蔵庫ができる以前は、氷の保存をすることがなかなか難しかった。

      冬にできた氷を保存するための場所として使われたのが、「氷室」・・自然の中にできた冷凍庫だったのです。


      では、「氷室」の中はどんな風になっているのか。

      正確な記述は、まだ発見されていないそうですが、主に洞窟や地面を掘りその穴にかやや草などで覆ったり、その中に小屋を建てそこを保冷庫としていたようです。

      氷というのは簡単にできるモノではなく、冷凍庫のない時代では、とても貴重なものだったのです。

      そして、上流階級の人たちにしか、口にすることが出来ないものでした。


      では、ここからは、各地に残る「氷室」について調べてみましたので、ご紹介します。




      ■氷室の節句 〜金沢の氷室文化〜


      金沢に残る文化に、「氷室の節句」に氷室饅頭を食べる風習があるそうです。

      江戸時代、加賀藩主が徳川家に天然の氷を献上していました。

      天然の氷は、氷室で貯蔵され、6月の末に、つまり、「氷室の節句」の時期にあたる7月1日(旧暦の6月1日)に間に合うように江戸の徳川家に献上されたそうです。


      そして、人々は、氷が無事に江戸に届くようにと願い、「氷室饅頭」を神社にお供えしたそうです。

      それが始まりで、金沢の人たちは、氷室の節句には、氷室饅頭を食べるようになったそうです。




      ■氷室のふるまい 〜草津温泉 群馬県〜


      群馬県には、”氷室のふるまい”というイベントがあるそうです。

      こちらも、氷室の節句にちなんだ祭りです。

      毎年6月1日に湯宿の長たちが白根山の渓谷にある氷穴から万年氷を採り、石楠花(シャクナゲ)の花を添え入湯の客膳に供していたそうです。

      この日に氷室の氷を食べると、無病息災でまた、一年間を過ごすことが出来ると信じられていました。

      そして、現在でも氷室から氷を採取したものに石楠花を添えて神前にお供えをする「氷奉納の儀」というのが行われているそうです。


      もともと”氷室の節句まつり”として行われていたものが、平成21年から開催日を変更しました。

      これは、今までの文化的な要素が強かった”氷室の節句”まつりから、草津へ来られた方々をおもてなしするという感謝の気持ちを込め、”ふるまい”を目的としたイベントとして催されているそうです。




      ■氷室 〜京都の氷室という地域〜


      京都市北区西賀茂地区の四方を山で囲まれたところに”氷室”といいう地名の場所があるそうです。

      この地は古来、禁中(天子が住む宮中)へ氷を調達する際に氷の保管場所として氷室が設置されたことにより、つけられた地名だそうです。

      1994年(平成6年)この氷室跡および氷室神社境内を京都市指定史跡として登録されています。




      ■氷室まつり 〜いの町本川の氷室まつりです〜 


      宝暦2年(1752年)の郷土資料に、手箱山の氷室から氷を取り出し、藩主に献上したという歴史が残っているそうです。

      この史実をもとに、地元の方々が氷室を再現して「氷室まつり」という催しを行うようになりました。

      氷室に保存していた氷を掘り出し、それをイベント会場でふるまうのです。

      その他に、本川神楽、本川若衆太鼓の演奏などの行事や、バーベキュー、シシ汁キジ肉などの地産品を食すコーナーもあります。


      こちらは、毎年7月の第2日曜日に行われるそうなので、もし、興味のある方は、行ってみてはいかがでしょう。

      ちょっとね・・ええ、失敗いたしましたね・・・・・・。

      時期がね・・。

      あと1か月早く「氷室」を出すべきでしたね・・・。




      まあ、このようにね、各地に残る氷室・・。

      それぞれの文化を築いてきたわけです。

      文化というものは、人によって、時間をかけて育てられていく・・。

      今の社会は、早くて簡単・・それが良しとされる時代です。

      一時期は”ユビキタス”という言葉さえ登場するほどに・・。

      みなさん、氷というものは、時間をかけてゆっくりか凍ってできた氷の方が、溶けにくいのですよ。

      文化だって、同じこと・・。

      簡単にできたものは、簡単に壊れてしまう。

      冷蔵庫のあるこの時代にも、氷室というものが、お祭りとして残ってある。

      先祖が育ててきたものは、なかなか捨てられないという気持ちが受け継がれるから、壊れにくい丈夫な文化に育っていく・・。


      そういうわけで、切りが悪いのが少々気にはなりますが・・。

      「氷室」でした!!

      こうご期待!!!!!!!!!!!!!!!!




      参考HP

























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    2015年8月18日