第七十三回 

      第七十三回 「雪」について。
       パート3:湿度と気温の関係




         



      雪について。

      パート2で雲の中で雪がどのようにしてできるのかを、簡単なイメージとともに、お話ししました。


      ・・・・・・・。

      簡単すぎました。


      ええ。

      お気付きの方も多いと思いますが。

      大事な要素が書かれていない。

      しかも、雪と雨との境目”みぞれ”の存在を飛ばしたあげく、0℃を境に雨と、雪の境目を分けてしまった。


      雪というのは、2〜3℃以下で、地上に落ち、雨は4〜5℃以上で落ちてくる・・・。

      と、いうのが日本での気候の見方です。

      ・・・が、しかし。

      これも実は、厳密にいうと、違う。


      この2〜3℃以下の気温の時に雪が降る、というのは、日本海側での大気の状態の時です。

      太平洋側になると、雪の降る境目の気温というのは、1〜2℃以下だそうです。


      では、なぜ場所によって雪の降る温度が違っているのか・・?


      まさに今回のテーマである”湿度”が大事なポイントになっているのです。



      というわけで、今回パート3ではもうひとつカギである”湿度”との関係について掘り下げていきます!!!




      では、まず、前回パート2のおさらいです。


      〜おさらい〜



      パート2では、雪が雲の中でできている様子のお話しでした。

      雪は、氷の破片に水蒸気がどんどんくっついて大きくなっていく・・。

      そして、雲から落ちたときそのあたりの気温が0℃以上になると、雨になっていく様子をご説明しました。



      〜しかしね、天気の状態ってね、一筋縄じゃいかないのさ〜


      雲の中にできた雪。 そもそも、雪の状態変化が起こることで起こる天気の変化。


      というか、”雨”になるのか、”みぞれ”になるのか、”雪”になるのかを分けるのは、地上での「温度」と「湿度」がどの状態で絡み合ってるのか・・・というのが、ポイントです。


      百聞は一見に如かず・・・。

      「湿度と気温」の関係で雪・みぞれ・雨になる境目を表したグラフを示します。



      どん!!!!!!!


                    ↓






      参考HP











      これは、地上での湿度の値と気温の値との関係によって、雪になって落ちて来るのか、みぞれになて落ちて来るのか、雨になって落ちて来るのかを表しています。


      グラフを見慣れていない方は分かりづらいかと思いますが・・・。

      ・・・・・引かれている線の下に注目てください。

      このようにみます。



      〜グラフの見方〜


      例えばグラフの横線の地上気温(1℃)をみてください。

      そして、縦線の地上湿度をみると、示しているのは85%くらいの値ですね。

      ここの点が雪が雨になるのか、あられになるのかの境目の点です。


      グラフの青色の線の位置が雪になるか、みぞれになるか、雨になるかの境目をさし、水色の線は、みぞれと、雨の境目をさします。

      つまり、グラフの青線より下に温度と、湿度の値(数値)の合流点がある場合は、”雪”になることを示し、この線より上に値が来ている場合は”みぞれ”が降ったり、”雨”が降ってくる・・ということを示しています。


      なので、気温が5℃以上の時でも、湿度が50%とか40%とかであれば、雪が降るのです。



      では、なぜ温度が0℃以上なのに湿度が低いと雪が降るのか・・?


      不思議ですよね〜。

      だって、”0℃以上で、氷は解け水になります”・・・ていうのが我々の常識的認識・・。



      ご説明しましょう!!


      なぜ2℃や3℃の気温で雪が降るのか?

      それは雪の表面で「昇華」という氷の気化現象が起こっているからなのです。



      昇華・・化学ですね。


      おさらいです。



      〜昇華とは〜


      通常水の状態変化としてこのような順で変形しますね。



      個体(氷)→液体(水)→気体(水蒸気)


      (もしくは、この逆をたどる。)



      ” 昇華”と言うのは「個体」が一気に「気体」になる変化のことです。


      つまり、”氷”が蒸発して”水蒸気”になる。

      ”水”は液体ですので浮いてませんが、”水蒸気”は気体ですのでその辺に今もふよふよいるわけですね。

      雲の中でできた雪が地上に落ちてくる途中で、大気は水蒸気を取り込もうとします。
      (例えば、洗濯物は乾燥している日の方が乾きやすいのをイメージしてください。)






      参考HP













      こんなかんじですね。


      雪と大気との間でも、これと同じような現象・・水分の行き来があるのです。

      ”雪”は”水”がガッチリ結合した状態(個体)ですので、大気は、この雪の表面の水分を取り込もうとします(雪の一部を水蒸気に変えて大気が吸収しようとする)。


      この時、” 昇華”という”仕事”が起こります。


      というわけで、イメージ



      どん!!!!!!!


                ↓







      参考HP











      ” 昇華”という”仕事”が起こるとき、熱を奪って、それをエネルギーとして使っています。


      ここで、雪、内部の熱を奪います。

      そこにいる(その雪の周りの)大気から熱を奪います。

      奪った熱をエネルギーとして雪表面の結合を一気にぶち壊し、”雪切片”を”水蒸気”に変えちゃう。
      (その水蒸気は大気中へふよふよふよ〜)

      雪も、そこの大気も熱が奪われたので、雪と、雪のある辺りは温度は下がります。


      なので、温度が2℃や3℃であっても雪は溶けずにいられるというわけです。


      雪がいるところの大気の状態が、乾燥していればしているほど”昇華”は起こりやすい(大気が水分を吸収していく・・)ので、雲の中で作られた雪が溶けずに地上に落ちてこられる、ということです。




      〜このようにね〜


      実際地上での気温が9℃の時に雪が降ったという事例があるそうです。

      そのときは湿度が30%だったようです。


      みなさんも、雪が降っているとき湿度と温度を一緒に調べてみてはどうでしょう。

      グーグルなどでのお天気サイトも充実してますので、検索すればすぐに細かい情報が得られますよ。


      ちなみに、ただ今の天気は


      曇り

      温度・・13℃

      湿度・・74%


      ですね。


      まあね、今回ちょっと、ややこしい内容になりましたが、うまくみなさんにね、伝わっていればな〜と思います。


      次回も雪でいきますのでね〜


      こうご期待!!




      〜参考ホームページ〜



      ウィキペディア


      雨と雪は何で変わる?|気温以外の意外な要素とは!|はてなスッキリ
      http://www.shend-trend.com/post-3634


      雪と湿度の関係|加湿NEWS|加湿.net
      http://www.xn--yfro26d.net/news/2016115.php


      PDF

      雪と雨を分けるもの―日本気象学会
      著:松尾敬世


      気象ひとくちメモ
      http://www.2.jrt.co.jp/cgi-bin3/memo/memo.cgi?no=86


      「雨になるか雪になるか」:気象予報士に聞いた最も分かりやすい「低気圧」の話…低気圧は上昇気流である!
      http://www.lowpressure.seesaa.net/s/article/4166442526.html


      雨や雪の降る仕組み
      http://www.jma-net.go.jp/matsue/chisiki/column/cloud/rainsnow.html


      雪は何からできているの|科学なぜなぜ110番|科学|学研キッズネット
      https://kids.gakken.co.jp/kagaku/110ban/text/144.html


      [雪と氷について]―地球科学のせかい
      http://www.tikyukagaku.com/snow/ice/html












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    2017年4月2日