ないてん井戸端会議13
ないてん1話〜10話
ないてん11話〜20話
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ないてん31話〜40話
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ないてん151話〜160話
ないてん161話〜170話
ないてん171話〜180話
ないてん181話〜190話
ないてん191話〜200話
ないてん第121話
しばしの休息・・・。
ここ最近。
ないてん、例年に増して忙しく動いております。
コーヒーを飲みつつのお仕事。
年も明け、ゴールデンウィークと共に令和時代到来。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
穏やかな日常。
良き人生。
これを目指すところですな。
ところで、テン子さん、まだ、秋葉原に行ったことが無いのだ。
今度、東京に行く際には秋葉原メインで行ってみたいものだ。
もちろん、メイドカフェに入ってメイドさんとおしゃべりするのさ。
と、いうわけで、ここいらでちょいと一息つきましょう。
2019.5.21
ないてん第122話
原料屋の・・・お茶目な社長。
時々ふらりと現れる・・・。
一見どこにでもいそうなおじいさん。
おそらく、・・・80代と見た。
少なくなった産毛のような柔らかそうな髪の毛。
丸頭のちょいとぽってりとした体格の・・背の小さいその人は、我がないてんが、お取り寄せしている原料を取り扱っている原料屋の社長なのだ。
旧工場時代は、ちょくちょく来てはせん先代社長と原料がどうだとか、世間はどうだとか(・・・おそらくこんな普通の会話だっただろうと思いますが)そんな話を気のすむまで長々として帰っていくと、まあ、なんというか、あんた仕事の邪魔しに来たんかい・・的な人だと思って見ておったことです。
先々代の頃から、大変この内外のお世話をして下さった方で、今でもかなりお世話になっておるのだ。
そのころは、あまり話をすることもなく、ちょいちょい世間話をしに来るお客人だと思っておりましたが・・・。
あれから、かれこれ何年がたったかな・・・。
新工場に移って、3年が経ちまして工場移転による新設した機械の扱いやら、原料配合の調整やらいろいろな困難を乗り越え、なんとかかんとか良品質の紙を漉けるようになっておるところです。
これもね、お取引なさってくださる方々が温かい目でもって見守ってくださるおかげかと思います。
と、そうそう。
原料屋の社長・・・。
新工場に移った当初はよく来ておりましてね。
その辺におるバナナさんやら、スイカさんを捕まえては何やら長々と、話をしておりました。
・・・新工場に移って2年目あたりでしょうかね。
原料屋の社長、ぱったり来なくなったなーっと思っておりましたらば、最近また、顔を出すようになりまして。
今年新年あけてすぐぐらいにも一回現れておりましたね。
そして、先月のこと。
ワタクシがスリッターで注文いただいた和紙を巻いておりましたらば、ワタクシの立っている横にぬっと現れたのは、原料屋の社長じ。
カエルとにらめっこでもしておるかのようにピクリとも動かず、ワタクシのスリッターさばきをじっと見ておりました。
テン子:(・・・なんのこっちゃ。というか・・・この人、なんや。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おはようございます。
原料屋の社長:・・・おお。
原料屋の社長は年季の入った低いどしっとした声で、ぼそっとつぶやきました。
そして、また黙ってこちらの作業を見ておりました。
やれやれ・・なんかやりづらい・・・・。
そばでじっと見られていると、なんとなく、集中がしづらいな・・。
などと思っておると、原料屋の社長が唐突に口を開きました。
原料屋の社長:これ、もしここがいかんなったらどうするが?
テン子:・・・・。
社長の質問があまりにど素人だったのでちょいと、拍子抜けしてしまいました。
なぜなら、もう何十年とこのないてんを自由に出入りしておって、しかも、先先代社長としょっちゅう話をしたり、バナナさんやら、スイカさんやら、とにかくつかまえては話をしておったのだ。
何かそこそこの専門的なことは知っておろうが・・と思っておりましたものでね。
テン子:えっと、・・ここをつないで(紙と紙を張り合わせて)、巻くんです。
原料屋の社長:そんなことして大丈夫かえ?
テン子:1回だけなら大丈夫です。
原料屋の社長はニコニコして、再び黙ってこちらの作業の様子をじーっと見つめておりました。
そうして、こんな感じで、時々やってきてはワタクシとちょいとしたおしゃべりなどをするようになったのです。
そして、つい先日のこと。
またまた、原料屋の社長は何の前触れもなく現れました。
原料屋の社長は、糊はどうとか、機械のこととかちょこちょこ質問してきますのでワタクシが機械で和紙を巻きながらそれに答える・・というようなやり取りをするのですが。
まあ、これも、なんと言いましょうか、ワタクシにとっては見聞を広めるためのよい交流の一環。
やはりね、このど田舎の少人数制のちっちゃい工場にいますとね、情報が入ってこないわけですよ。
だから、原料屋の社長の話し相手もワタクシにとってはよきお勉強となるわけです。
ワタクシとちょっとしたお話をすると、原料屋の社長はリンゴさんやバナナさんの所へ話をしに行きました。
そして、15分〜20分程経った頃でしょうか。
話し終えたようで、原料屋の社長はいつの間にかいなくなっておりました。
帰ったようです。
仕事でしょうかね?
いつものように、天王からわざわざ30〜40分?かけて、電動自転車で来て、スイカさんや、バナナさんと話をして気がすんだら帰っていく原料屋の社長・・。
なんと、まだ現役で働いておると言っておったが・・・。
じゃあなぜここに来ておる・・。
そして、メロンさんもこの社長と仲が良いらしく、ちょいちょい話をしているようで・・・。
「今日社長(メロンさんは原料屋の社長のことを”社長”と呼ぶのだ)が気ちょってねぇ」
「社長電動自転車にしちゅう」
「社長天王から自転車で来(き)ゆうと」
このように、原料屋の社長が現れるとメロンさんの時事報告があるのだ。
まあ、なんやかんやで、だれとでも話したがる、世間話の好きな人なのだろうな。
・・・ふう。
社長・・やはりあんたは・・・ふっ。
2019.5.29
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ないてん第123話
ないてんお抱え機械工キャベツさん再び!
この日はないてんメンバー数名で抄台のシャを取り替える作業をしておりました。
漉き台のシャ↑
和紙の原料をこの上(網状になった流し台)に流し込みます。
和紙の原料は打解され機械で水と一緒に混ぜたものをさらに刃で粉々にしながらドロドロに溶かしております(原液)ので、そのドロドロになった原料の水分だけを取り除きます。
そうして、再び原料だけになったものが薄―く伸ばされそれを乾燥台(ドライヤー)の上で乾かしたものが和紙としてできあがるというすんぽうです。
そう、つまり、ここね。
この部分、網状になった流し台をシャというのだ。
みなさん。
我々は職業によって様々な機械、道具とともに仕事をしております。
当然傷んだり故障したりしますのでメンテナンスは欠かせませんよね!!
このシャもそろそろあちこち痛んでおる!
良い製品を作るには常にきちんと道具も整備されてなければならぬのだ!!
というわけで、この方をお呼びしたのでしょうな。
キャベツさんは黙ってそこに立っておりました(ないてん第68話 何でも直すキャベツさん)
この人も、いつも唐突に現れるといううか、あいさつとかせずにすっと入ってくるというか・・。
で、こちらが、「おはようございます」って言うと、「おう」と言って首を縦に振り顔で返事をしてくれるのだ。
でも、ぶっきらぼうというわけではなくて、笑う時はかわいらしい顔で笑ってくれるし、職人気質というか、とっつきにくくはないけれど、なかなか面倒見の良いおっちゃんなのだ。
しかし・・・。
この前スイカさんが連絡した時、手を痛めて入院していると、言っていたのだがな・・。
どうやら、無事退院できたらしい。
いやー、よかった。
うむ、やはりな。
この人でなければいけないのだ。
何せ、このないてん工場の専属機械工として長いからな。
ないてんの機械のいろいろなところを熟知しておって頼りになるのだ。
それに何より、テン子さんも他のないてんメンバーもこの人を人として好きなのだ!
やはり、一緒に仕事をするうえで大事なのは信頼関係!!
ここの部分をこの人なら任せられる!!
このような関係があってこそ仕事は我々の持てる力をさらにパワーアップさせてもらえるのだ。
というわけで、この日の午後、キャベツさんの指導のもと、我々は抄台のシャをあたらしいシャに取り替えることになったのです。
この大きな機械の一部を外してこの大きな網目のシャを取り替えるのですから、どこをどのように外して、・・・ということを教えてもらいながらの作業が始まりました。
キャベツさんの指示どおり一つ一つネジを外していきます。
そして、古いシャをのけ、新しいシャをはめ込みます。
リンゴさんはキャベツさんの作業風景を写真に収めておりました。
次回シャの交換の際にこの写真を見て作業手順を思い出すのです。
シャの交換作業は一時間くらいで終わりました。
新しいシャになってまた良い紙を漉くことができるのです。
やはりね、日ごろお世話になっている道具ですのでね。
大事にしてね、長く使って、そして、メンテナンスもできるだけ丁寧に行っていきたいですな。
2019.5.29
ないてん第124話
こうぞ観察日記4。
と、いうわけで、こうぞ観察日記4です。
前回のないてん第111話 こうぞ観察日記3では蕾が観察されました。
今回はですね、なんと。
そう、やはり、あの実みたいなのは蕾だった!
と、いうことが明らかにまして。
じゃん!!!
↓
なんと、花が咲いたのですよ!!
そしてね、5月中半にもなりますと、このように葉っぱが茎を覆い尽くすほど成長いたしました。
はい!!
↓
実は6月にできるということなので、ただ今楮の実ができるのを待ってるところです。
さてさて、実のお味はどんな味なのか楽しみですな。
2019.6.3
ないてん第125話
メロンさんの新しいパートナー。
ワタクシテン子の近況報告。
最近は2000mの大巻和紙の注文に従事しております。
これがすっごい難しいのです。
機械の回転スピードに合わせ、ホコリやゴミなどがないかをチェックしつつ巻いていかなければなりませんので、かなり、動体視力の良さが必要とされる仕事なのです。
また、機械のスピードにあわせしっかりと、目を凝らしてゴミなどを見逃さないようにしなければなりませんので、非常に神経を使います。
また、紙に破れた部分などがあれば、その部分を切り取り糊で紙の切り取った部分をくっつけなければなりません。
このように↓
こうやってね、大きな和紙のまき(原反の和紙)を2000メートルのロール状に巻き上げていくのですよ。
みなさんはご存知ないかと思いますが、スリッター作業非常に神経使いますので、作業内容は地味ですが、かなり疲れます。
まあ、実際、スリッターでの加工、ゴミ処理などは、機械の作動スイッチを押しながらの検品作業ですので、力もほとんど使わないし、動くこともないのですが、みなさまイメージしてください。
デスクに座ってパソコンの画面を見ながらひたすらキーボードを打つ作業。
あれと似たような疲労感があるのだ、このスリッター作業というのは。
まあ、パソコンとは違い画面から出るブルーライトなどの強い光の影響がない分マシなのかもしれませんが・・。
それにしたって、この仕事、じっと身体を動かさずの立ち仕事。
しかも、集中力とかなりの動体視力を必要とされますのでね。
こちらは、眼球を動かす筋肉の能力と、目のピント調節の際に必要とされる筋力を使います。
それを何時間もぶっとおして使うのですから目や、肩の重たい疲労感はぬぐえません。
2時間ほどスリッター作業にかかっていた頃でしょうか。
目の中に火花がチカチカと見えましたのでね、そろそろ蓄積された疲労ゲージが脳天を突き破るのではなかろうかというサインです。
と、いうわけで、ちょいと小休憩でも取ろうかとワタクシ、一旦スリッターでの作業の手を止めました。
テン子:(ふう、やれやれ。ちょっと、一服でもしてきますかな。)
そうです。
四六時中機械相手に作業をしているのですから、さすがに、神経もくたくた、時折する肺呼吸も一回一回が大きく深くなってきます。
ワタクシは風にでもあたろうと、その場を離れました。
そして、出入口の扉を開き外へと出ました。
すると、メロンさんがあのイスに座って(ないてん第95話 雨のちメロンさん)例のごとく仕事の合間の休憩をとっておりました。
メロンさんはワタクシが扉を開け出てきたのに気付きそして、立ち上がったのち一言、言いました。
メロンさん:買(こ)うた。
”なにを・・・?”そう即答したくなるような、メロンさんの不意打ちの主語のない喋り出しに少々いらっとしましたが(というか、もう慣れっこです。メロンさんてこういう人なのだ・・。)、すぐさま、”あの事”だと、ワタクシの頭に一つ思い当たることがありました(というか、もう自信をもってあの事だと思ってましたけどね・・・)。
テン子:(ああ・・・・)自転車?
メロンさんは新しく買った自転車のところにワタクシを誘い自慢気に顔をにやにやさせながら(入り口のすぐ隣に置いてあったから自転車が新しくなっていたことには気が付いておったのだが。)また、一言、言いました。
メロンさん:黒。
テン子:(・・・・・・・・・・黒ね。”車体”がね・・。あんた、いつも主語がないんだよ・・・。まあ、だいたい言わんとすることは分かるからいいけどさ・・)
ここ1〜2週間、話の間際に”買う、買う”と言っていた新しい自転車。
ではではさっそくじっくりと、そのご自慢の自転車、見させていただきましょうか。
メロンさんの新しい自転車。
車体の色は黒。
それほど大きくはないカゴ(学生さんが背負っているようなリュックを入れるならば、も少し大きくても良いかな・・というくらいの大きさ)。
27インチの車体。
6段変性の切り変え付き。
クロスバイクのようなフォルム。
ほうほう、なるほどなるほど・・これは。
テン子:いいやつ買ったね。
メロンさん:おう、これで上等よねぇ!!
黒。
”にしうち”が白がないゆうて黒になった!
”にしうち”とは、メロンさんがパンクの修理や新車(自転車)購入の際にしょっちゅうお世話になっているなじみの自転車屋なのだ。
テン子:上等!上等!
でも、”切り変え”いらんで。
メロンさん:”切り変え”いるで!
坂の時とかねぇ!
”切り変え”がいる!!
テン子:いらんって。
”切り変え”てもこぐ回数増えるし、あんまり変わらんって!
メロンさん:”切り変え”いるで!
テン子:いらんで。
メロンさん:いるで。坂の時とかねぇ・・切り変えいるで。
テン子:(なんか、もうめんどくさいや・・)
まあ、これで上等!
カゴあるし、これで荷物載せれるし。(メロンさんの古い自転車にはカゴが付いてなくて、荷物はいつもハンドルにかけて通勤していた。)
メロンさんは”切り変え”にこだわっているのだ。
ワタクシも3段変性の”切り変え”付き電動自転車に乗っておるが、はっきり言ってめったに”切り変え”を使わない。
なぜなら、ご存知の方も多いでしょうが、”切り変え”で自転車をこぐ力を軽くできるようにしても、その分回数を踏まなければならず、これはワタクシの使用した感覚としての結論なのだが、総合的な運動量としてはそんなに変わらないのだ。
その説明をしても、メロンさんは相変わらず”切り変え”の必要性を一生懸命言い張る。
ガンとして譲らないのだ。
少しは折れろや・・・。
・・ふっ、なんかもういいや・・・。
メロンさんは自分の自転車がいたく気に入っているようで、ワタクシに自慢できて満足したのか、喉に詰まったものが取れたようななんともすっきりとした顔で、気分よさそうに、持ち場の仕事に戻っていきました。
メロンさん。
あの人は、ほんのちょっこっとしたことにも喜びを感じる人なのだ。
この間なんか、ワタクシの車のフォルムがカッコいいと言い喜んでいたし。
それに、今回メロンさんは自分が自転車を買うことを、おそらくないてんメンバー全員に自慢しておったのではないだろうか。
ワタクシなんか、もう、2週間以上も前から新しい自転車を買うこと何度もを聞かされていたし、なんやかんやで、リンゴさんとの休憩中のおしゃべりの時とかもその話をしていた気がする。
そして、スイカさんも、バナナさんもメロンさんが新しい自転車を買うということを、だいぶ前から聞いているのを、ワタクシはちゃんと見ていたぞよ。
メロンさんのささやかなる、自転車自慢噺。
メロンさんは、何週間も前からこの新しい自転車が届くのを待ち望んでいたのだ。
メロンさんという人はとにかく、情報ツウでしゃべりたがりなところがあり、だれかれかまわず自分の話したい話題や、どっから聞いてくるのかと思うようなコアな話(この間なんか、山にいるイノシシだかサルだかを倒してしっぽを役所に持っていったらお金がもらえるだとか、何とか・・ほんとかウソかわからないが・・「害獣駆除」だそうだ。そんな話をしていた。)を振りまくのだ。
そして、結構モノを大事にするんだよね。
作業服なんかもきれいにハンガーにかけて帰るし、雨の日はちゃんと、自転車カバーを自転車にかけて自転車が濡れないようにしている。
レインコートもきちんとたたんで持ってきているし、タオルやらいわゆるメロンさん必需品の入ったバックもきちんと椅子の横に置いてあるのだ。
それにしても、メロンさんの新しい自転車なかなかにかっちょいい。
黒いシンプルで装飾の少ない車体に、英語で書かれたイカしたデザインの金色の文字。
派手さはなく、とてもスマートなカッコよさの際立つ自転車。
メロンさんの歳のわりに、控えめなハイセンスさの際立つデザイン。
そうだ!
今度、一回試乗させてもらおうかな。
さてさて、どのような乗り心地かな。
で、本日(6月6日)。
時刻は9時を回ったところ。
おや?
誰かおるのか・・?
勝手口の方が少々そうぞうしい・・。
どうやら、お客さんらしいぞ・・・。
そして、ワタクシはふと、あることを思い出しました。
ああ・・・・・。
来たのか、例の人・・・。
お客人と話をしていたスイカさんは、機械の音があちこちで唸る工場内を突っ切るくらいの大きな声で、メロンさんを呼びました。
そして、メロンさんはお客人に面を合わせると、あいさつもそこそこに自分の自転車の置いてあるところまで連れていきました。
そう、これにはちょいとしたいきさつがあるのだ。
それは今朝のこと。
出勤したばかりのワタクシは、メロンさんにあいさつをすると、メロンさんは少し悔しそうに、吐き捨てるように、言いました。
メロンさん:自転車のブレーキが壊れたきねぇ、”にしうち”呼んじゅう。ここへ来る。
テン子:(・・・・おいおい、もうブレーキ故障かよ。)壊れるの早いねぇ。
「いいもん売り」って言っとき。
メロンさん:ねぇ!
いいもんうらないかんでねぇ!!
メロンさんは、おそらくがっかりを通り越し悔しさでいっぱいだったのでしょうな。
・・・・・・・・・。
メロンさんよ・・。
歴代の自転車の数々。
パンクの回数も多かったが、買って1ヶ月ほどで、ブレーキ故障させるとは・・。
出張修理にいらっしゃるたびに、あの自転車屋は、もうね、ニコニコと緩んだお顔が印象的でさ・・・。
”にしうち”にとってあんたは良いお得意さんだよ・・・。
2019.6.4
ないてん第126話
おそうじ。
せっせと、今日も〜
掃き掃除〜
今日もきれいだ
きれいだないてん〜
お部屋も、心も
きれいだきれいだ〜
なんて・・・
のんきに歌いながらお掃除をすることは全然ありませんが。
ちなみに、作詞作曲編曲テン子です。
朝、出勤と同時にタイムカードに出勤記録を残すところから一日が始まります。
始業ベルが鳴りますと、朝礼がありましてね、各自のその日の作業予定や、伝達事項などを伝え合うのです。
そして、人とおり、みんなの報告が終わりますと、ないてんの理念をみんなで復唱し、工場の外に出まして、メロンさんがラジオ体操のカセットをセットしてくれますのでね、ラジオ体操します。
でも、みんなラジオ体操のおじさんの号令を無視して、好き勝手に体操してます。
ないてんの平均年齢高くてね、五十肩だったり、リズム音痴だったり、ジャンプができなかったり、いろいろな問題を抱えてましてね。
いつの間にか、みんな好きなように身体を動かすようになってしまったのだ。
まあ、体操は体操だからね。
自由にストレッチするのもいいんじゃないでしょうかね。
そんな感じで、ないてんの一日はスタートするのだ。
みんなそれぞれが自分の持ち場に戻ってお仕事を開始します。
そして、お昼休みがあって、午後のお仕事があって一日が終わるわけですよ。
お仕事を終えた後というのは、あちこち、紙くずやら、ホコリやらが散乱してたり、道具なんかもバラバラに置かれてあったりして、非常に散らかっておりますね。
まあ、当然といえば当然ですが・・・。
みなさん、ちゃんとおかたずけしておりますか?
散らかったままで業務を終え、そのまま直帰・・なんてことはしてないと思いますが。
掃除をして帰るということはとても重要なその日の仕事の一部ですね。
もちろん仕事をするための場所ではあるのですが、そもそも、会社というのは毎日いろいろな人が出入りする場所でもあるのです。
従業員さんの働く場であると同時に、お取引先の人が挨拶まわりでいらしたり、業者の人に原料や薬品などを運び入れてもらったり、工場内で使う機械の整備などをしに来ていただいたり、さまざまな用件でいらっしゃる。
そう、つまり、みんなが使ってるのでホコリは立つしあちこち汚れます。
人の出入りが多ければ多いほど会社というのはデスクの上から、という、作業場、給湯室に至るまで隅から隅まで汚くなっていくのです。
はい、というわけでおそうじです。
まず、事務所。
お客様がいらっしゃいます。
わざわざ、時間を割いていらしてくださいますので、ゴミやら、ホコリやらで散らかった場所にお通しするのは失礼ですし、やはり、気持ちよくお仕事をしていただきたいですね。
十分にきれいにしておきます。
そして次。
工場内を掃除します。
我々が毎日使ってお仕事をする場所です。
使った道具を元の場所に戻し、紙くずやホコリ、ゴミなどを掃いて、また、機械の汚れなんかも、時間があればとったりします。
道具を所定の位置に戻すことはとても重要です。
特に、共同で使用する道具に至ってはもとの場所に道具を返しておかないと、次に誰がそれを使うか分かりませんから、いざハサミがいる、カッターがいる、ペンがいる・・となった時、使う方が探さなければならなくなるようなことでは、仕事はスムーズにできませんのでね、このちょっとしたことが、作業を中断させ、ひいては仕事全体のペースを落とす・・ということになりかねませんね。
そして、デスクの上も同じようなことが言えますね。
資料などでいっぱいで、どこにどの資料があるのか分からなくなるくらいデスクの上をほったらかしておくと資料整理で時間を食うというイレギュラーが発生しますのでね、こちらも、仕事が非効率的に働いてしまいます。
(ごくたまに、一見ごちゃごちゃになったデスクが実はしっかり配置された場所だったりすることもありますが・・)
そして、トイレです。
ここが一番大事です。
かの有名なアクション俳優、ジャッキーチェンは過去にこんなことをインタビューで言っておったそうです。(いつかの雑誌で読んだのだ・・。)
「飲食店に入ったら、まずトイレを見る。トイレがきれいか汚いかで、その店の料理がうまいか不味いか、その店の質が分かるから・・。」
だ、そうです。
うむ、実に深いです。
それに、家で一番偉い神様はトイレの神様です!
あと、給湯室ですね。
ここは、日ごろお茶やお菓子など食べ物関係がある場所です。
食べ粕などを求めていらっしゃる、茶色がかった黒い光沢のあるムシさんやら、八本足のムシさんやらも出入りしますね。
そして、雑菌なんかもうじゃうじゃお集まりになる、とても、にぎやかな場所です。
なので、できるだけそのような虫さんたちに遠慮していただけるように、常日頃からシンクなどきれいにふき取っておきたいところです。
お掃除、みなさんはちゃんと片付けてから出社しておりますか?
テン子さんはね、掃除は得意ですが、やはり、・・いえ。
サボりたいなーと、思う時も多々ありますよ。
こう言っちゃなんですがね、ワタクシだってね、普通に・・・サボりたいと思いますよ。
でもね、いろいろと、聞こえてくるわけですよ。
ワタクシの中の、反面教師がね、やたらとうるさくワタクシの耳元で囁いておるのですね。
「今やらなかったら、こうなるよ、ああなるよ、それでもよければ、お前の堕落した未来を追うがいい!」とか言いながら、汚い事務所にお客様をお通しして、不快になったお客様をお見送りする場面とか、ごきちゃんだらけの給湯室だとかを脳裏に流し込まれるわけですよ。
ワタクシ。しっかりきっちりとやっておりますよ、お掃除!!
まあ、それに、なんというか、掃除を怠けるとですね、お仕事も手を抜いてしまうんじゃないかと、思うわけですよね。
ほら、よく言うでしょ。
日頃の行いがなってないと、どこに行っても、素行が悪くなってしまたりですね、ここぞという時にやはり、その行いの悪さが表に出てしまう。
つまり、人間っていうのは結局完璧に自分をコントロールできないってことですよね。
まれにそういう表裏を臨機応変に対処できる器用な性分の人もいるのかもしれませんが。
まあ、一般論としてはですね、・・・。
日頃の行いが表に出るにしろ、大事なお客様をお迎えするためにしろ、仕事をスムーズに運ばせるためにしろ、掃除って大事なんですよ!!ってことを言いたかったわけで、こんなにだらだらと、分かり切ったことをここで独白させていただいた回でした!
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ないてん第127話
大阪出張!〜紙加工技術展2019編〜
4月18日、19日に大阪産業創造館にて開催されました、紙加工技術展という展示会にワタクシテン子、ないてん代表としてバナナさんとともに行ってまいりました。
IT活用の時代、ペーパーレスを引き起こすなど、一見紙需要の低下とも思われるこの時代。
しかし、紙を利用した新技術は増加しているのです。
紙に付加価値を施したものや、ユニークな紙製品の出店そして、紙の特殊加工ができる企業が一堂に集結し、新たな製品開発の一助に期待された展示会です。
4月にしては異例の日中温度20度を超える暑さの中、ワタクシたちはなぜに大阪まで足を運んだかと言いますと、和紙産業の現状が非常に危機的状況に直面しておるので、何か、次の時代へのつながりと申しましょうか、和紙と、新技術をつなぐものを探しに行っておったのです。
みなさんご存知とは思いますが(ご存知んない方は覚えて頂けると、ちょっと嬉しいかな・・)、この内外典具帖紙は、高知県の、「いの町」という人口2万5千にも満たない小さな町にあるのです。
昔は100件近くあった和紙の工房で栄えた町ですが、時代の流れとともにどんどん閉鎖され、今では5件ほどになってしまいました。
ほんとに、窮地にあるわけですな。
でもね、我々こんな窮地にあっても、みんなでつないでいくためにですね情報を取り入れて和紙を残す方法を模索しておるのです。
冒頭で書きましたが、今はまさに、IT大活用時代。
ペーパーレスの波はすでに印刷業界をも呑み込んでいると聞きます。
書籍は電子化され、契約書などもほとんどが電子化されておりますし、電子マネーによって紙幣までも電子化されてます。
生活のなにからなにまでコンピューターが支配する時代に入っているのです。
幸運なことに、我々和紙業界。
まだまだ生き残る道が残っておるのです。
今、和紙業界では科学技術との共同開発が可能な技術が続々と開発されておるのです。
そして、今回訪れた紙加工技術展では今まさに、最新の技術とコラボした製品などが展示されておりました。
伝統和紙衰退という危機的状況を打破するチャンスがこの時代の新技術の波の中に潜んであるのです。
というわけで、会場に到着したワタクシと、バナナさんはさっそく、展示会場であるビルの3Fと、4Fを見て回ることにしました。
一見すると、わりと狭い印象でしたが、20〜30社ほどでしょうか、会場の中を小さなブース(幅2メートルはないくらいでしょうか)がぎっしりとつまっていて、中央の部分にもいろいろな県から集まった企業のブースが固まってかまえられておりました。
東京ビッグサイトにて展示会の見学などをさせて頂いておりましたので、少しこじんまりとした感じを抱きましたがそれでも、やはり、集まってくるだけのことはあります。
我々の知らない紙の加工技術を持った企業が軒を連ねて、さまざまな特色を施した製品の紹介をしておりました。
パッケージを作る機械を開発している会社。
紙に様々な加工を施す技術を売っている会社。
紙を素材に使い糸を作り、服やカバンなどのファッションに素材として紙の糸を取り入れた製品。
耐水耐油の加工を施したテイクアウトボックスや、包装用紙。
加熱加工によって、透かし入りの文字を印字できる技術。
そして、強度を自由に強化できる技術を持つ段ボール紙で作った梱包材や、パレットなどなど。
紙をいかに扱うか、どのような加工を施すかで、これほどたくさんの用途を引き出せるのです。
技術革新はどんどん進んでいるのを目の当たりにしました。
まさに、目から鱗です。
科学技術が発達したせいで我々の和紙は衰退しているというのに、科学技術はちゃんと、我々の生き残る道も用意してくれているのです。
皮肉と言ってしまえば、なんともお粗末ですが、これは温故知新を行けということではないでしょうか。
つまり、和紙を過去の産物で終わらすべからず!再び命を吹き込みて新しき形となりて生き続けよ!
うむ。
深いな・・・・。
はあ、・・・。
やはり、田舎におってはダメだな。
こういう都会に出て来ての情報収集を怠ってはいかんのだ。
時間やお金というものは、こういうところで活きた時間や生き金となって帰ってくるのだと思います。
会場はそれほど広くはないと申しましてもね、3階と4階の2ホール分ありますし、その中に結構詰まってありましたので、全てを見て、話をしておりますとやはり、結構時間がかかりました。
10時ごろ入ってお昼休憩をとるころには12時を回っておったかと思います。
会場では、お話を聞くだけではなく名刺交換や商談のようなことも致しました(商談はバナナさんがやっておりました)。
ワタクシはまだまだ力不足で、大した情報を聞き出すことはできませんでしたが、今回のようにね、もっと、いろんなことに興味を持ってできるだけ外にでていきたいと思います。
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ないてん第128話
大阪出張〜大阪ぶらり編〜
4月19日(金)。
ワタクシとバナナさんは大阪のとあるところで開かれた、「紙加工技術展2019」に参加してまいりました。
前回はその展示会場で見聞きしてきたことなどをご紹介しました。
今回は、食い倒れの街大阪でぶらりしてきたことをお話しいたします。
と、言っても、我々これでも仕事の一環として参っておりましたので、時間も十分とっての大阪の繁華街ぶらり旅とはいきませんでしたが。
なのでね、さらっと観光してきたことをね、ここでつぶやきたいと思います。
まずは、朝、大阪駅につきましてね。
われわれは朝食をとるために駅のカフェにてモーニングをいたしました。
そう、これは、「紙加工技術展2019」に出向く前の腹ごしらえでございます。
ワタクシはクロックムッシュをいただきました。
チーズの濃いクリームソースがのっかったハムサンドをトーストしたものでございます。
あたたかくてね、体の芯までほぐすようにその味はしみ込んでまいりました。
大阪まで来てどこでも食べることのできるクロックムッシュかい!!と言いたいところですが、まあ、我々の真の目的は観光ではございませんのでね。
朝食にはこれくらい、軽めのものがちょうど良きかと思います。
セットメニューでしたので、ヨーグルトと、オレンジジュースが付いておりました。
こちらも十分堪能できました。
そして、展示会場へと向かったのです。
これが午前の部の、大阪食レポでございます。
展示会場での見学を終えると、我々はおひるを済ませ展示会場を後にしました。
お昼は大したものは食べておりませんので省きます。
会場を出、駅に向かって歩いておりますと、3人のサラリーマンが何かを手に持ち、道でたむろしておりました。
手の中をよく見ると、何かの食べ物です。
そして、そのサラリーマンたちがいる歩道のわきにある一軒のお店。
そこは、ちょっとレトロな雰囲気の漂うこじんまりとした和カフェになっておりました。
ワタクシは気になって、バナナさんを引き連れそのお店に向かいました。
お店には歩道沿いの壁に小さな窓がついており、その窓からひょっこり顔を出したお兄さんが何かを先ほどのサラリーマンの一人に手渡しておりました。
・・・ああ、なるほど。
窓に貼られてある紙を見ますと、「アイスクリーム」と書かれてありました。
これは、・・・なかなか粋な演出です。
ワタクシはサラリーマンがおそらく食後終わりに食べているアイスクリームがとてもおいしそうに見え一つ頂くことにしました。
アイスクリームといってもシャーベットに近い、高知ではおなじみアイスクリンに近いほんのりと甘いアイスで、アイスのカップは丸くボールを半分に切ったような形をしており、そのもなかカップにアイスを救い入れ、再び半円形のもなかカップでそのアイスをまん丸く包んだような掌にこっぽり収まるような大きさのアイスでした。
ワタクシたちは、窓から半分ほど体を乗り出している店のお兄さんにアイスを2個もらうように頼むと、お兄さんに100円玉2枚を渡し、アイスと交換しました。
ワタクシたちはそのひんやりとしたアイスを食べながら駅へと向かいました。
食べ歩きもなかなか良いもんですな。
帰りのバスの時間まで数時間の余裕がありましたので、新京橋商店街に行ってみようということになりました。
新京橋商店街はいろいろなお店が立ち並ぶ大きな商店街で、高知ではおそらく一番大きな商店街の帯屋町商店街よりも、2倍以上はあったかと思います。
そして、その商店街の中央当たりよりももう少し外れたところでしょうか?
そこに、ないてんの取引先のお店があり、一度拝見しに行ってみようということになり(というか、やはり、お取引先のお店ですのでちゃんと見なければと思い)、バナナさんの案内で、その文房具店に向かいました。
その文房具店は大きなお店で、安く大量にモノが売られているそうです。
ワタクシたちはそこにつくと、外から、中の様子を拝見いたしました。
店先では、文具とは関係のない日用品なんかも所狭しと並べられており一見すると、ドラッグストアを思わせる外観でした。
聞いておったのとはイメージが違うな・・・。
だが、さすが大阪だと思いましたね。
何故そう思ったかと言いますと、・・・なぜかは分かりませんが、大阪の持つ特有の空気でしょうか?
ワタクシたちは、しばらくお店を眺めてからそこを後にしました。
ここまで来たのだから、中に入って見ていけばよかったのに、と、後になって思いましたが、その時は、もうね、「紙加工技術展」で歩き回ったり、重い荷物を背負って商店街を歩き回ってましたので、途中何度かカフェに入って休憩などをとったりもしておりましたが、ワタクシもバナナさんもかなりヘトヘトだったのです。
自分の体力の無さと、根性の無さに情けなさを感じ、エネルギー切れの早さを腹立たしく思います。
しかしね、次にきたときにはちゃんと中に入ってしっかり拝見させていただきたいと思います。
立ち寄ったのはこの一角だけではなく、新京橋商店街を一通り歩いておりました。
やっぱり、大阪は都会ですな。
高知にはないお店ブランド店が立ち並んでましたので、もちろん、世の中の流行を知るためにも、我々はショッピングもかねて入店してまいりました。
やはりね、世の中の流行を知るということは、販売促進のためのアイデアを沸き立たせるヒントになりますしね、それに、これからの時代、和紙をいろいろな世代の人々が手に取りやすいモノに変えていかねばなりませんのでね、若者の趣向というのをリサーチするよい機会になったかと思います。
2時間ほどの商店街散策を済ませ、我々はこの新京橋商店街を出て大阪駅に戻ることにしました。
大阪駅に戻ると、早めの夕飯をとることにしました。
やはり、大阪といえば、最初にも申し上げた通り、期待するところは食い倒れの街としての食の文化!
ここに来たらとりあえず、たこ焼きでしょ!!
というわけで、大阪駅にあるたこ焼き専門店で腰を下ろすことにいたしました。
店内は、和の風合いのある赤テイストの利いたなかなかシャレたお店で、会社帰りで立ち寄った感じのサラリーマンや、上品な感じの服を着ていた年配の女性、そして、帰宅途中の女子高生がそれぞれ自由に時間を過ごしておりました。
ワタクシたちも席に着き、注文をします。
ワタクシは、バナナさんに明石焼きを注文してもらうように頼んで、工場のみんなにあげるためのお土産を買いにいったん店の外にでることにしました。
さすが、大阪駅です。
東京駅もそうですが、やはり、都会の駅はお土産物屋さんも個性があって、お土産というよりは、一つの商品としてブランドを背負って売られており、一店一店非常にシャレており駅デパートといった感じでしょうか。
ワッフルのお店、フルーツのお店、和菓子のお店、洋服店、花屋、雑貨店などなど・・。
ワタクシは手ごろでオシャレな、チョコレートと、ワッフルの詰め合わせを買うと、あのたこ焼き専門店に戻りました。
そろそろ、明石焼きができあがってきているのではないかと、期待を膨らませつつ。
なんせ、明石焼きワタクシ始めて頂くものですから、楽しみです。
見えてきた、たこ焼き専門店の入り口をくぐり、バナナさんの腰かけている席に戻りますと、・・・なんと!!
たこ焼きではないか!
これは・・・
テン子:わたし、明石焼きって言ったのに・・。
バナナさん:ああ、そうやったかねぇ。
バナナさんは、そんなふうに、すっかり勘違いしたことをちょっとだけ、申し訳なさそうに言って明石焼きを注文するか、と私に問いました。
ワタクシは、明石焼きを食べそこなったことを少々残念に思いましたが、まあ、これも、旅の一つのよきハプニングととらえ、目の前に用意されてきれいにたこ焼きの台に乗せられた少し冷めていい感じに暖かくて、とろとろとしたたこ焼きをハプニングとともに堪能いたしました。
ワタクシ的には、あんまり、あれもこれも食べる・・ということがあまり好きではないのだ。
一つのモノをじっくりと味わうところに、控えめな物のあはれを感じるというか・・・。
それに、また今度来た時の楽しみにもなりますからな。
バスに乗るころ、辺りは少々暗くなっておりました。
今回の旅では、いろいろなことを学ぶことができたかと思います。
歩き回ったり、荷物は重かったりで、旅というものがなかなかに疲れるものであるのがワタクシにとっては難色ではあるのですが。
まあ、そういうのもひっくるめてもいいモノにするのが旅の醍醐味なのでしょうな。
というわけで、機会があれば、めげずにあちこち出向きたいと思います!!
2019.6.18 このページのトップへ〜
ないてん第129話
最近のないてん。
最近のないてん、ありがたいことに、非常に忙しく目まぐるしく動き回っております。
ご注文をいただいたものを納品したり、新しい技術開発のお手伝いをしていただいたり。
我々の手の届かないところを、たくさんの方々の支えによって、我々は運転できておるのだ。
いろいろな方々との交流をさせて頂いたりね。
そして、遠路はるばる県外からおこしくださる、お客様。
これもね、お取引先の方々、ないてんの商品を買ってくださる全国各地に散らばっていらっしゃるお客様、我がないてんの商品を取り扱っていただいている店舗様、原料屋の社長から、薬品屋さん、資材屋さん、機械工のキャベツさん、試験場の試験漉きのお手伝いに来てくれる方々、とある組織のお世話になったおナスさんズや、それから、顧問税理士の古株のお兄さん、卒業なさったニンジンさん、さまざまな方々のお力のおかげかと思いますのでね。
これほどの方たちの支えがあってのないてんでございます。
たまに、無礼を申し上げてしまうこともあるかと思いますが・・・
その点については誠に申し訳ないです。
ここで、改めて、感謝の気持ちを。
みなさまこれからも我が内外典具帖紙をどうぞよろしくお願いいたします!!
2019.6.18
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ないてん第130話
バーベキュー大会。
それは、とある日のこと。
リンゴさん:テン子ちゃん・・
テン子:・・・?
リンゴさん:今度バーベキューやるけど来る?
テン子:(・・・・いいかもな、そういう、社会見学もいいかもな。世の中の話題についていかなければならんしな・・・。最近の若者たちのおしゃべりというものを知るよい機会だ)
というわけで、リンゴさんのお誘いに乗り、巷の青年たちの集まりバーベキュー大会に参加することになったのだ。
と、いうか、実は、バーベキュー大会の催しのお知らせが、ないてんさんのメールボックスに入っておってな、リンゴさんに誘われる前に、しっかりチェックしておったのさ。(もしかしたら、リンゴさんより早くチェックしてたかもな。)
そしてな、おそらくリンゴさんからのバーベキューのお誘いがあるだろうことを予想して、こちらから参加を申し込むことをあえてせず、待っておったのさ。(フフフ、抜かりはないぜ。)
最近はテン子さん、メールボックスも逐一チェックしておるのだ。
お取引先の方からどのようなご注文が来るのかとか、あと、重要なお知らせがあったりするので、ちゃんと知っておかねばいかんのだ。
バーベキュー大会。
なかなか楽しそうではないか。
ワタクシバーベキューなんて、ほとんどやったことないのですよ。
それにテン子さん最近はこう言ったお食事会には率先して出ていっておるのさ。
それはですな、ないてんにこもりがちのテン子さん。
これではいかんと思いましてね。
大阪出張の紙の展示会(ないてん第127話 大阪出張!〜紙加工技術展2019編〜とないてん第128話 大阪出張〜大阪ぶらり編〜)の時もそうでしたができるだけ人前に出てお話をする機会なんかを持っておるのだ。
それに、ないてんの外に出てね、どういう人がどんな話をしているとか、今話題になっていることとかを吸収するのさ!!
というわけでのバーベキュー大会。
これはリンゴさんが所属しておるとあるところのお仲間主催のバーベキュー大会。
リンゴさんはここの部長さんなのだ。
リンゴさんのお連れさんということでの、テン子さんの今回の参加。
11時30分集合。
仁淀川の川縁にてのバーベキュー。
おおよそ20名弱の参加者。
まだお母さんに抱かれている赤ちゃんや、数人の小学生、30〜40歳代の大人たちが集まりました。
今回のバーベキュー大会は家族、友人を誘って集まった面々の催しなのです。
さっそくバーベキューの器具を借り、みんなで食料を運んだり、コンロの準備をしたりそれぞれがてきぱきと準備に取りかかります。
これぞチームワーク。
みんな、指示がなくともそれぞれが今何をするのがベストなのかを考えて、動いておりました。
やはり、バーベキューというこのちょっとしたレクリエーションがモチベーションをアップさせるのでしょうな。
それに、きっとみなさんこの時間のためにおなかをすかせて、待っておったに違いない。
そのすきっ腹に、肉やらエビやらがぎっしり入った買い出しの袋を目の前にして、やる気が起きないわけがないわけですよ!!
コンロを構え、さて、火を起こすか・・となった時。
突然、ビュビューと強い風が吹きました。
河原というのは比較的風が強いものですが・・。
・・これは、もしや。
到着した時から吹き続ける、この風。
ワタクシの心配事は的中いたしました。
コンロに火をつけようとしても、川面を吹き抜ける強い風がチャッカマンの火をいちいち吹き消すのです。
仕方なく、メンバーの一人にバーナーを持ってきてもらうように頼み、待つこと15分程でしょうか、バーナーを持ったメンバーが帰ってきましたのでそれを使って種火を作り無事に炭に火を起こすことができました。
待っている間我々はひたすらチャッカマンでの火起こしを試みておりましたが、仁淀川を通る強風には勝つことができませんでしたね。
さて、待ちに待ったバーベキューです。
肉を焼きます。
野菜を焼きます。
みんなでどんどん網の上にお肉や野菜などの食材を乗せていきます。
そして、ひと段落着くと、みんな飲み物を片手に持ち、リンゴさんの音頭で乾杯をしました。
ワタクシはジュースをいただきました。
みんな各々好き勝手におしゃべりしたり、食べたり飲んだりして楽しんでおります。
リンゴさんはコンロの前に立ち、肉を焼いたり焼きあがった肉を配ったりしておりました。
リンゴさんはこういうふうに、人のお世話をするのがわりと好きなのだそうだ。
そして、いつの間にかは分かりませんが、コンロの周りから人が引いたと思っておりましたら、誰かが持ってきたレクリエーション用の綱渡り用のベルトを、メンバーの人の軽トラと河原にドカッとある岩につなげて、みんなで夢中になっておりました。
高さ10センチほどのところに張られたベルトの上に乗って端から端まで落ちないように渡り切る、という遊びです。
4〜5人の小学生くらいの男の子や女の子、そして、メンバーの大人たち5〜6人が綱渡り用ベルトを挑戦しようと、ならんで順番待ちをしておりました。
男の子や、女の子たちはベルトの真ん中のあたりまで落っこちずに行けておりました。
これが案外、はられたベルトの上でバランスをとるのが難しいようで、大人の挑戦者の方たちは二歩散歩進むと下に落っこちてしまっておりました。
子供たちの方がうまく、バランス感覚があるようです。
リンゴさんもこれにどハマりしておったようで、何度も失敗しては挑戦してそして、すぐに落っこちて、それでも楽しそうに遊んでおりました。
みなさんがそうやって、楽しんでおる間、ワタクシは何をしておったかと申しますと、、リンゴさんに変わり、肉を焼いておりました。
肉の用意がかなりありましたので、どんどん焼いて、配ったり、美味しくいただいておったのですよ。
普段テン子さんはあまり好んでお肉を食べたりする方ではないのですが、やはり、こういう集まりで食べるしかも、バーベキューという名目でいただく肉はおいしさが普段の5割増しでしょうか。
食欲も、そそられるのです。
バーベキュー。
この響きだけでも食欲はいつもの3割増しですよ。
・・・やはり、こういうところで、みんなとワイワイ言いながら、遊びながら食べる肉は違うな。
そして、だいたい肉も少なくなってきたかという頃合い・・メンバーのお兄さんが〆の焼きそばを焼き始めました。
これも、なかなかおいしそうです。
ワタクシは、ワクワクしながら、焼きあがった肉と野菜が焼きそばの太麺に絡んで粉末ソースで味が調えられるのを待ちました。
できあがると、ワタクシは自分の肉を入れて少々たれの入った紙皿に焼きそばを入れ頂きました。
少々麺が固かったのですが、肉の味がうまく麺に絡みそして、ソースでばっちり味付けされた焼きそばはとてもおいしゅうございました。
こういうのは完璧でなくてもよいのです。
味か少々悪くても、焦げたり、麺が少々固かったりしても、火がなかなかつかなくても、ここでみんなと楽しくバーベキューができたというのが、最大限このお食事を美味しくさせるのです。
そして、そろそろ時間かな・・というところ。
時計は15時を回っておりました。
ぽつりぽつりと、大粒の雨がワタクシの肩や頬にあたりました。
川の下流の空を見ると、空を、灰色の雲が覆い強い風と共にこちらに向かっておりました。
そして、静かにやってきた東からの雨は、数分とかからずに一気に土砂降りの雨となって降り出しました。
みんなはずぶ濡れになりながら、急いで自分たちの荷物や、バーベキューコンロ、シートなどを片付けます。
風は強くて、コンロに火はつきにくかったし、日中は少々肌寒い気候だったり、最後は雨に打たれてみんなびしょ濡れになっておりましたが、それでも、楽しくバーベキューができました。
またね、このようなお食事会には参加できたらと思います。
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