ないてん井戸端会議10
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ないてん第91話
黄昏のかりんとう。
2月の第一週目のこと。
そろそろ、経理の仕事に取り掛かろうかと、
事務所に戻ると、外回りの用事を済ませ帰ってきたらしい、帰りたてほやほやのスイカさんが、デスクの上に山積みに置いてある書類などを手に取り、何やら考え事をしておりました。
テン子さんが事務所の入り口から入っていくとこちらに気づいて何かを手に持ち、そしてワタクシに言ったのです。
スイカさん:はい、これ。
そう言ってニコニコ顔で、一袋のかりんとうをワタクシに手渡してくれました。
???
なにごとだろう・・?
テン子:あ、ありがとうございます。
いきなりのことで状況がさっぱりのテン子さん。
とりあえず、お礼は言いましたが・・。
ワタクシは手にしたかりんとうの袋の意味を考えておりました。
すると、スイカさんがまたニコニコしながらしゃべりだしました。
スイカさん:決まった。
あの、こないだの○○の案件がうちに決まったで。
テン子:(おお!そいうことか。)すごい、よかったですね!
あれが、決まったんですね。
ワタクシの頭の中に以前スイカさんから聞いていた案件の話がふわりと現れました。
スイカさん:なんか、うれしゅうて。
それ、50円。
みんなにもって思おて買ってきた。
そう言うと嬉しそうに事務所から出ていきました。
○○案件。
それはスイカさんがある企業さんに持ち込み一年かけて口説き落としたなかなか時間も気力もかかった案件なのだ。
・・・さすが、スイカさん。
スイカさんはどこへでも出かけ、比較的・・・すぐに行動に移す。
東京、大阪、県外へ出ては企業さんを回り回って営業をかける人なのです。
この行動力が今回の案件を成功に導いたに違いない。
テン子さんもいずれは一人立ちした"立派な営業ウーマン"にならねばならない。
とにかく、幾度となく例の企業さんにアタックを仕掛けたスイカさんの押しの強さが功を奏したに違いないのだ。
うーむ。
なるほど・・。
熱意だ。
スイカさんの熱意なのだ。
そして、根性だ。
テン子さんも熱意をもって熱く闘志を燃やさねば。
でも、営業って難しいんだよな。
相手さんにわざわざ時間をいただいて交渉させていただくのだからそれなりのプレゼン力がいるのだ。
熱意も必要だが、それだけではだめなのだよな・・。
テン子さんは、手の中のかりんとうの袋を開けひとかけらのかりんとうを手にします。
このかりんとうは、スイカさんの血と汗と涙?の結晶なのだ。
そう、このかりんとうは言わば、スイカさんの武功なのだ!!
そんなことをフラフラと思いながら、黄昏時にはまだ半日という時間を背に、午前の日のもとテン子さんは一人50円かりんとうを口いっぱいに頬張るのだった。
50円だけどなかなかうまかったですよ、かりんとう。
なんか、お店のおばちゃんがこのかりんとう仕入れすぎたらしい。
そんでこのお値段だそうです。
2019.2.15
ないてん第92話
商品のアイデア。
みなさん。
商品がどのようにして生まれてくるかわかりますか?
新しい商品のアイデアとは、好奇心や、「あーしたい、こーしたい」などのような欲望から生まれてくるものだとばかり思っておりました。
しかしね、いざ自分で新しいモノを作り出そうとすると、これが、なかなか頭を悩まし、労を要する。
いや、アイデアがね、まったく一向に浮かんでこないんですね。
モチのロンで、ワタクシ好奇心もありますしね、理想を追求し形にしたいという要求もあるにはあるのですが・・。
やっぱりね、それだけではなかなかダメなのですよね。
画期的で斬新なアイデアってね、自分の中に眠っているようでいて実は自分の中に無かったりするのですよね。
「あーしたい、こ―したい、ここをこうすればいいものができる」このような願望だけでは、商品が持つ説得力は微弱なものになってしまうのです。
自分の売りたいものを作って売ってみても、お客さんの反応がいまいち・・なんてことはよくあることで、商品というのは手に取った人のためにならないと、結局は自己満足で終わってしまうのです。
そう、つまり、商品とはお客さんのためにあり、手にした人の役に立たなければ、手にした人が喜ばなければ意味がないのです。
そこに、商品開発販売の難しさがあります。
つい先日・・といっても、先週のことなのですが、例の開発途中の和紙(ないてん第86話 新商品・・動け。をご覧ください。)をついに商品化することになり、それの骨組み部分をさらに固めようということで、会議が持たれました。
ワタクシ、リンゴさん、バナナさん、スイカさんの4人は事務所の一角に置かれてあるテーブルを囲み座ります。
ワタクシは例の巻き上げた開発途中の和紙のサンプルを手に取り切り出します。
テン子:これを、こうこうこうで、こんな風な商品として出そうと思う。
リンゴさん:これやったら、こういうデザインにしてみたら?
あと、こういう風にしてみるとか?
ターゲットは、この世代でやってみたらいいで!
テン子:・・・(なるほど)。
分かった、ターゲットはこの世代ね。
で、こういうデザインか。
なかなかいいかもしれない。
バナナさんもスイカさんも黙ってワタクシとリンゴさんのやり取りを聞いておりました。
そして、さっそく新たなデザインでサンプルづくりをします。
サンプルが出来上がると、また新しいアイデアが浮かびます。
リンゴさん:ここをこうして切ってみたら?
テン子:(よし!では、ここを切って・・)
うん、いいかもしれない。
スイカさん:これをくまさんとかの絵にしたりここをこんな絵に変えてみたらどうやろう?
テン子:それもいいかもしれません。(どうぶつか・・)
この後、みんながいろいろな提案を出し合い、この日の会議は盛り上がって終了しました。
(というか、ないてんの会議って大体いつも余談も脱線も含めて時間オーバー気味で白熱するんですよね・・。)
今回の新商品作りの骨子案。
バナナさんが紙の開発をし、バナナさんのあるリサーチのもとワタクシが具体的な新商品としての骨子を提案し、そして、リンゴさんスイカさんなどの肉付け案をいただき一つの商品として形づくられていきました。
・・・そうなのです。
商品とは、決して、提案者だけが作り上げていくものではないのです。
開発者がいて、企画者がいて、アイデアをみんなで出し合って一つの商品として育てていくのです。
そして、商品が生まれる根本にはその商品を買う人がいる。
買ってくれる方たちのために商品はあるのです。
そこを忘れて独り歩きした商品はただのイミテーションだと思ってます。
商品のアイデアとは、自分の中から生まれてくるものではなく、買ってくれる人の存在があって初めて、その物に求められるものを形にしようとする気持ちがアイデアとなり心臓のあたりから湧き出てくるのだと思います。
これが、ワタクシの中で一つの”びじょん”となって、成長していくのだと思います。
これからも、この感覚自分の中でを育み、そして、表に出し爆発させていきたいです。
そして、稲盛和夫氏に負けないような魂の燃え滾る立派な商売人になりたいです!!!!!
と、心の中でつぶやくのだった。。
2019.2.22
ないてん第93話
ちょこれーと。
2月の中頃のことです。
そろそろバレンタインデーも近いな・・という頃。
今年も何かチョコ的なチョコっぽいものをちょこっと作ってみようかな・・。
確か、去年も作った記憶があるな。
うん、チョコ作ってないてんのメンバーにおすそ分けしたような。
そんな感じで、今年もチョコをちょこちょこ作ってみようと試みました。
やはりね、いくらここが田舎であろうとも通信機器の発達した情報社会に生きている以上、巷ではバレンタインデーという一大イベントが繰り広げられているという事実を聞き流すわけにはいきませんからな。
デワ、そうと決まれば、ゆっくりこたつで丸くなってる暇はないぞ。
まずは、レシピです。
ここはひとつ、ネコのレシピのチョコレートテリーヌ(うらテン趣味の部屋)で作ってみますかな。
材料はいたってシンプルです。
チョコ、生クリーム、砂糖、オリーブ油、卵の5つ。
まあ、チョコレートなので、基本的にチョコだけでオリジナルのチョコを作ることも可能ですが、ミルクや砂糖など、少々のおぷしょんがあればいつものチョコレートがグレードアップして美味しくなりますよ。
そして、出来上がったチョコレートテリーヌ。
ひとくち口にしてみますと、ねっとりとして、濃厚なチョコのお味。
なかなかにビターでほのかに甘くて。
・・・ふふふ、かなりグレートな出来栄えではないでしょうかね、このチョコレートテリーヌ。
さすがテン子さん、お菓子作りのセンスも光ってますな〜。
というわけで、ワタクシ、今回も、少々調子に乗りまして、ないてんメンバーにもおすそ分け、いたしました。
翌日の朝礼前。
出勤したてのテン子さん。
手には昨晩作ったいくつかのアルミホイルに包んだチョコレートテリーヌの欠片の入った袋。
さてさて、誰から落としに行きますかな・・。
工場内をウロウロしておりますと・・。
おっと・・、こちらに向かって歩いてくる・・。
・・・ターゲット発見。
まずは、メロンさんから反応を見てみよう・・。
テン子:はい、メロンさん。
メロンさん:おう?
テン子:あげる、食べて。
チョコレート。
メロンさん:(*^^*)
はやく食え、メロンさん・・。
そして、はやくテン子に感想を言うのだ。
フフ・・。
予想はできている。
このチョコレートテリーヌは絶対旨いはず・・。
メロンさんに渡すと次は事務所へ向かいます。
ターゲットは、事務所にいるリンゴさんです。
テン子:おはようさん。
これ作った。
どう?
リンゴさんは、テン子さんの渡したチョコレートテリーヌを直ちに口に入れニコニコして言いました。
にやり、これは・・いただきましたかな。
リンゴさん:おいしい。
おいしいで。
テン子:ほんと?
それはよかった(*^^*)
やったぜ!
リンゴさんから”おいしい”いただきました!!!
よしよし、掴みは上場!!
この調子でないてんメンバーの”おいしい”を総なめしてやるぜ!!
そして工場中をぐるぐるしながら、バナナさん、マンゴーさん、イチゴさん、リンゴさんと、チョコを配っていきました。
あー、なんて言うかな、みなさん。
テン子さん的には、かなりグレートな出来だったのだが・・。
みんなに配り終えるとメロンさんの姿再び発見。
テン子:どう?美味しかった?
メロンさん:おう、おいしい!
テン子:(*^^*)
ほほほほほ!
高笑いが止まりませんなぁ!!
心の中で、”ほ”が唸っておりますよ。
なんとなんと、メロンさんが”おいしい”と言いましたよ。
メロンさんが”おいしい”なんて言った日がいままであっただろうか?
”ありがとう”とかは、言われたことはありますがね、”おいしい”なんて、メロンさんが口にして言ったことを聞いたことがない。
いや、おそらく、テン子さんの知らないところでは”うまい”とか言うことはあるだろうが・・。
ワタクシ、メロンさんの”おいしい”のお言葉に少しばかり感動いたしました。
マンゴーさんや、リンゴさんはテン子さんにお褒めのお言葉をくれたりするのです。
バナナさんも”おいしい”、とおっしゃってくれましたし、マンゴーさんなんか”すっごくおいしい”と言ってくださいました。
もちろん、そういうないてんメンバーのお褒めのお言葉毎回しみじみと感じいっておりますよ。
そう!
なんで、メロンさんが”おいしい”と言ってくれたことが涙ちょちょぎれでうれしかったのかというと、メロンさんが他人を褒めることはめったにないのです!
やりましたよ!!
作ったかいがあったというもの!
やっぱりね、他人に喜んでもらってそのお気持ちを言葉にしていただけるというのは、なんとも言えぬ至高の喜び。
今年のバレンタインはテン子さんのチョコレートテリーヌがいただきましたよ!!
来年もバレンタインはテン子さんの勝利でいきますよ!!
2019.2.23
ないてん第94話
動け!ないてん事業部。
今日は(2月14日現在)テン子さん、いつもより早めの出社です。
ないてん工場に着くと、タイムカードを押します。
仕事開始約40分前。
まだ、出社している人は少なめのないてん工場。
さてさて、始めるとしますかな・・。
うむうむ、今日もテン子さん、一流の仕事師です。
一流の仕事師は、人より早く出社しての早朝業務は当たり前なのだ(・・今日は、一流なのだ)。
と、そうそう、実はテン子さん。
今日は特別な任務があるのだ。
今日はとあるお方にお会いしに行くため、そうです。
そのためにある準備をしようと思い早朝始業40分前出社で頑張って来たのだ!
そのために、朝6時起きでいつもの3度寝を我慢してですね、寒いのに、自転車こいで来たのです!
と、まあ、それはさておき。
そう、テン子さんが以前バナナさんに頼まれて巻き上げておいた和紙をね、(ないてん第86話「新商品・・動け。」でご覧ください。)ついに商品化することになり(こちらのお話になりますないてん第92話「商品のアイデア。」)とあるお方、ウメ氏のところへ持っていく日がね、ついに来たのです。
そう、・・・。
”みっしょん”。
テン子さんに課せられた”みっしょん”は、ウメ氏とのとあることについての相談なのだ。
ウメ氏・・。
ある業界ではかなり名の知れたお方。
我々の商品を置いてくださっている、とある売店のおばちゃんはこのようにウメ氏を言っておりました。
「あの人はね、怒らんかったら笑顔の、ほんとにかわいらしい人でねぇ・・。」
とある、組織の方、以前に何度もこのないてん井戸端会議にて登場していただいた、お勉強会ではお世話になりましたおナス氏。
「あーあの人はねぇ・・・あーはいはい。」
”あー、はいはい”が何を意味するのかは気になるところですが。
とにもかくにも、どうやら、ある業界をはみ出ても、その人柄に愛嬌と人気をお持ちのようだ・・。
なるほど、バナナさんも、リンゴさんも、スイカさんも、このウメ氏のことをあのように言っていただけのことはあるな・・。
なるほどなるほど、なかなかに手ごわい・・。
ウメ氏・・。
なかなかキビシイ目をお持ちの方だそうで、商品がしっかりと固まっていないものは受け付けないと。
しかし、笑うとかわいらしい、普通のおじさん・・らしい。
なので、ワタクシ、少々身が引き締まる思いで昨晩から今日のこの日のためにいろいろと、新商品になる予定のモノのコンセプトや背景などあれこれを固めておりました。
始業のベルが鳴り、いつものないてんメンバーが集まる朝礼。
今日の予定などを報告し合いラジオ体操をすませいつも通り業務に入ります。
そして、われわれミッションメンバーの、バナナさん、リンゴさんそして、ワタクシテン子は出発の準備をし、いつもの作業をほかのメンバーに任せて工場を後にします。
いざ、出発しますぞ!
今日は、本物の商談を見学がてらテン子さんもその”みっしょん”に加わる記念すべき日!
つまり、”でびゅー”です。
商談でびゅー。
しかも、あのウメ氏との商談。
先輩バナナさん、リンゴさんの商談手法をしっかり見させていただきますよ!
そして、盗みますよぉ・・・ふおーふぉふぉふぉふぉふぉ。
リンゴさんはいろんなところで何度も商談をしている経験者ですが、やはり、緊張するそうです。
緊張するというのは良いことです。
自分の気持ちを高めてくれます。
バナナさんの運転する車の中で少々気持ちが高鳴ります。
そして、ウメ氏の事務所までは車で小一時間ほどかかり到着いたしました。
車を降りて、玄関を入ると、若いお姉さんが出迎えてくださり事務所の奥に通してくださりました。
テーブルと、イス。
我々3人は気を引き締めてウメ氏がいらっしゃるのを待ちました。
さてさて、どのタイミングで今回の商品の話を持ち出すかな・・。
そのようなことを考えておりますと、事務所の奥からウメ氏が登場しました。
おお・・もっと大柄などっしりとした感じの人を想像していたのですが、意外と・・。
ついでに、噂の”かわいらしい”笑顔をお見せいただけたらな・・。
スイカさんも、売店のおばちゃんも言っていたのだから、かわいらしいに違いない。
ぜひ、見たいもんだな。
期待を膨らませ、笑顔を見せるのタイミングを見逃さないように、じわりじわり、手に力が入ります。
ウメ氏が登場して、バナナさんとリンゴさんがいろいろな話をしながら商談を進めていきます。
最初は、商品についての意見を聞いてみたり、和紙の現状などを話したりしておりました。
そして、バナナさんの話に少々の区切りがついたのを見計らい、ついにチャンスです。
ワタクシの今回の最大のみっしょんを敢行する時が来たのだ!!
今日持ってきた商品の話を切り出します。
こうこうこうで、これをこのようにしたいのだが、どうでしょうか・・。
ワタクシは昨晩から固めておいた商品のコンセプトなどを話します。
すると、ウメ氏はワタクシの話をじっくり聞いてくださり、アイデアや意見など販路の広げ方などの方法を伝授くださいました。
あれ・・?
なんだ、この感じ。
もっと、キビシイ方を想像していたのだが・・。
ワタクシは、今日早く出社して作っておいたサンプルをウメ氏に見せました。
ウメ氏はなかなかに、熱心にこちらの話を聞いてくれるので、ワタクシも楽しくなりそして、次々にワタクシが固めておいた商品についての情報をぶつけていきました。
すると、ウメ氏も話に乗ってくれ、あいずちをうってくれたりし、話がどんどん盛り上がっていきました。
ウメ氏は意外とあっさりと、笑顔を見せてくれました。
しかも、何度も拝見するチャンスがありました。
うおお、これが、噂のウメ氏の笑顔だ・・。
どっしりとした表情の中にこぼれる柔らかい”えがお”・・。
たまに見せた、照れた表情・・。
あんまり、まじまじ見ますと、失礼かと思いましたので少々控えめに、観察させていただきました(にやり)。
時間はあっという間に過ぎていき、ウメ氏は次のアポの相手がおられるということで、話が終わりました。
そして、ワタクシたち3人はウメ氏にお礼を言い事務所を後にしました。
なるほど、これが商談というものなのか・・。
ウメ氏にとっては一商談相手だったのかもしれません。
しかし、今回ウメ氏とお会いし、ワタクシは人生初の”商談”というものを経験させていただきました。
いやあ・・・こんな楽しい経験はなかなか、クセになりそうです。
なんというか、他分野の方と話をして、一つの商品を構想していく。
完成に向けてみんなで同じ方向に向いて”ぷろじぇくと”を進めていくことの、何たる楽しきことか。
びじょんだ!
まさに、今びじょんが輪郭をなしてきている!!
熱く燃え滾れ、びじょん!!!!!
帰りは、だいたい正午だったので、バナナさんの知り合いのやっているかふぇで、ランチを取ることにしました。
リンゴさんはとんかつチャーハン、バナナさんは今日のランチ、ワタクシはたまごサンドを頼みました。
いやいや、これからですよ!
まだ、スタート地点なんです。
たまごサンドを食みながら思います。
ふふふ・・・この調子で、熱意を燃やしてぇ!
そして車も買うぞぉおおおおおおおおお!!
ふぁいやー!!!!!!!!!!
2019.32.28
ないてん第95話
雨のちメロンさん。
とある、雨の降りしきる、午後の日出来事。
ちょっとした所用を済ませたので、事務所を出たところ・・。
事務所出口横に設置されてある冷蔵庫の前でちょいと考え事をしているワタクシテン子の姿があります。
ふむ・・・。
さてさて、
スリッター(わたくしの持ち場の機械です。こちらをお読みくださいないてん第43話「スリッターとテン子の新たなポジション発掘。」ないてん第45話「スリッター2。」)に戻って注文いただいてる巻物の続きでもしますかね・・。
などと、思っていると、目の前をとぼとぼと歩いている一人のメロンさんが・・・(まあ、メロンさんは一人しかいないのですがね。)。
おお、これは・・・よしよし。
いつものように、気まぐれにメロンさんに声を掛けます。
テン子:メロンさん、もう終わった?
メロンさん:おう、おわった。
テン子:・・・・・あまやどり?
メロンさん:そう。
雨が降りゆう。
かっぱわすれたきねぇ、もうちょっと静まるまでおる。
仕事を終えたメロンさんは、ダウン?のジャンパーを着て手持ち無沙汰のマントヒヒのように、工場内をウロウロしておりました。
いつのまにか、降りだした雨が工場の壁を打ち付ける音が工場内に響きます。
今日の天気予報では、午後から雨マークになっていた。
あー・・雨か。
気が付くと、さっきまでウロウロしていたメロンさんの姿はない。
おそらく、・・あそこだ。
メロンさんの特等席。
休憩する時も、お昼ご飯を食べる時も、いつもそこに座っている。
メロンさんは、暑かろうが、寒かろうが、雨が降ろうが、そこに腰を下ろして休んでいるのだ。
工場の入り口横。
軒の下に置いてあるイス。
様子を見に工場の外に置いてあるあの特等席に行ってみると、案の定メロンさんはそこに座って雨が止むのを待っていた。
メロンさんよ。
・・・この寒いのに、ふっ・・・・。
テン子:メロンさん、ちょっと手伝ってくれない?
メロンさん:・・・ん?
テン子:紙を袋に入れてほしい。
「おう・・。」静かにそう言うとメロンさんはワタクシの後について工場の中に再び入ってきた。
フフ・・・やはりな。
狙い通りですよ・・・。
メロンさん、一見おとぼけた人だが、いつも頼みごとをすると単純明快の如くあっさり了解してくれる。
ないてんメンバーからは頼りがいのある人として一目置かれているのだ。
あまやどりついでに、(暇そうだったしね、うん・・)ちょっとしたお手伝いをしていただこう・・。
そして、
「紙を袋に詰めておいてくれ。」
そうメロンさんに頼むと、持ち場のスリッターに戻りました。
しばらくすると、メロンさんはお願いした仕事が終わったらしく、そのことを告げ、楚々と、工場を出ていきました。
雨の音はまだ止まっていませんでした。
工場の外に出てみると勢いは落ちたものの、やはり雨はザーザーと降り続いていました。
そして、あのイスにメロンさんの姿はなく、メロンさんの自転車を置いている場所に目を向けると、いつもメロンさんが乗ってきている通勤自転車もない。
おそらく、例のイスに座ってちょっとあまやどりをして、帰っていったのだと思います。
そういえば、さっきスイカさんがレインコートをメロンさんに貸していたっけ。
まあ、無事にレインコート着て帰れたんだろな。
いつもながら、ひょーひょーとしているな、あの人は。
ふと、、そんなことを思い、止まない雨を眺めながら今日も平和で、平凡な日常を感じるのです。
2019.3.1
ないてん第96話
越智ぜよ!熱中塾。
我々ないてん。
ただいま、世の流れを知るため、見聞を広めるため、様々な取り組みをしております。
県主催の講演会にしたり、交流会に出席してお食事をしたり、とある法人会の早朝セミナーに参加をしたり。
そして、その活動の一つに社会人向けの人材育成プロジェクトというのがありまして、それに我々ないてんメンバーは講義を受けに行っておるのです。
開催期間は半年間。
昨年の9月29日に開校になった「越智ぜよ!熱中塾」は、毎月1回の講義で今年の3月16日(土)まで計6回あります。
毎回各界の超一流講師を招いてその道のプロの手法、業界の裏話などを聴いたり実習を行ったりします。
この熱中塾。
全国展開のかなりしっかりとした土台のあるプロジェクトで、内閣府から交付金の支援を受け展開されている「地方創生プロジェクト」だそうです。
ワタクシ、この度、2月16日(土)に開かれた講義にないてんを代表して出席してきました。
今回の授業内容は、1限目、富士通株式会社の川村晶子さんの「日々これプレゼン〜寸刻に価値あり!〜」と、2限目の集英社常務取締役鈴木晴彦さんの「漫画で世界を変えられる〜キャプテン翼誕生の舞台裏〜」でした。
川村先生の講義では、我々は常にプレゼンをさせられている日常にあるということをおっしゃっており、例えば、好きな本を誰かに進める時でさえ、我々はその相手にプレゼンをしており、いかにしてその本の魅力を簡単に伝えるのかということが自分を売り込むノウハウにつながるのだということをお教えいただきました。
鈴木先生の授業では漫画界の今と昔の現状や、業界のいろいろな裏話から、漫画家と、編集者は一心同体のような絆があり苦労を共にして一つの作品を世に出しておることをおっしゃっておりました。
講義ではなかなか聞けない話やノウハウなどを聴くことができ楽しむことができました。
そんな中、なんとですね、その会場で我がないてんの経理をお任せしている税理士事務所の方、ないてん担当のニンジンさんが来ておりました。
どうやら彼女、このプロジェクトに個人で参加を申し込んだようで、話を伺うとお勉強のためにいらしてるとか。
いやぁ・・・なかなか見上げた心意気。
はははぁ・・・ワタクシも見習わねば、この行動力。
なんせワタクシ正直、今回のこの講義あまり気乗りではなかったのです。
・・・何故って。
・・・・・・・・・・・・なんででしょう?
まあ、出不精で、ルーティーンにイレギュラーが発生することが嫌いな性分とですね、まず、車もないのに越知町まで遠出をしなきゃいけないという、苦労でしょうか・・?
そういったものがですね、足を引っ張り、まあ、結果的に重い腰を上げバナナさんの運転で、越知町までやってきたわけですが。
あ、そうそう、バナナさんも一緒に参加していたのですよ、今回の講義に。
いや、まあね。
講義は面白い話が聞けたし、楽しい試食会に参加でき美味しいロールケーキやらラスクやらをごちそうになれて気分はアゲアゲだったのですけどね(うん、結果的に)。
そうそう、ニンジンさん。
講義の後ですね、彼女の持ち込み企画で「バレンタインチロルチョコつかみ取り大会」というのが催されましてね、へへへ・・。
いやあ、がっつり20個ほどのチロルチョコ、いただきました。
彼女、なんか、バレンタインになかなかの愛好心をお持ちのようで、過去にもチロルチョコつかみ取り大会をしたそうです。
今回用意されたチロルチョコは600個でしたが、過去には6000個のチロルチョコを用意し見事に、どっさりと手元に残ったそうです。
・・・・・まあな。
そりゃ余るだろうな・・。
ニンジンさんよ、あなたもなかなかぶっ飛んだことを考えるお人だね・・。
ないてんの経理はしっかりあなたの肩にかかっておるのだ、新任会計士さんよ!!
それいけ!
自分を抑え込むな、リミッターを外すのだ!!
しかし、やはり、都会で働いておられる方というのはなかなかに、輝いておられる。
集英社の鈴木先生はなかなかの照れ屋さんだったし、川村先生はなかなかのキャリアウーマンだったし。
なんだか、すごい活躍していていいなぁ、はぁ。
田舎で和紙を作ってるワタクシなんかねやってることが地味な作業でねその割に要求されるクオリティーが高くておまけに割に合わないことが多いしね、どうせねどうせ・・ですよ。
まあね、いうても、これがワタクシのお役目ですからね。
それに、ビジネスのチャンスはどこに転がっているかもわからないもんですしね、人生いろいろですよね。
これから先どこで、どんな出会いがあって、どんなどんでん返しがあって、そうね。
そして、いつか世界がひっくり返るのがね、そんな日が来るのが楽しみなんですけどね。
・・・・・・・・・・ふふふふふふ。
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ないてん第97話
中古にするか、新車にするか。
あっという間に2月に終わろうかという今日この頃・・(2月が終わろうとしている頃、現在です)。
はあ・・一年が過ぎ去っていくのはなんと早いことか・・。
なんてことをね、あと10か月もしないうちに思うことになるのだな・・例年の如く。
そういえば、毎年同じ時期に同じことを考えてぼんやりして・・・。
恒例になってるな・・。
ふっ・・・。
われながら、若さがないな・・・。
そんな慣例の季節を物思いにふけりながら、思うところはやはり車なのです。
最近は特に車なのです。
結局のところは車なのです。
そう・・、いうても、車。
あー、車、くるくる、車で来る。
今朝だってね、風が寒くて寒くて、ほんとに、まことに、切実に、自転車こぐのがしんどかった・・。
いや、今年はまだマシなほうですよ。
なんだか知らないけど、今年は暖かい、陽気な日々が多い冬ですよ。
だからね、たまに、さっむい日があると、それが体にこたえるんですよ!!
去年なんか、手足が凍りそうになりながら通勤してました。
そうそう、頬にあたる冷たい向かい風は容赦ないし、”寒い”じゃないの、”痛いん”ですよね、とにかく。
ふう、こりゃこの先テン子さんの自転車通勤人生が破綻するのは近いかな・・。
やはり、そろそろ車だろ!!
みなさん・・。
ここは、一応”いの町”という地名にこそ”町”とあるが、田舎なのだ。
いや、そもそも、高知自体都心から遠く隔離された場所にある。
田舎を甘く見ないでいただきたい・・。
無いのだ・・。
インフラが発達してないのだ!!
インフラ整備してしまうといろんな理由から、赤字経営地獄に陥ってしまうという・・。
つまり、お気づきか?
都会では車が無くてもどこへでも行けるが、田舎では車がないとどこにも行けないのだ!!
まず、地下鉄がない。
新幹線もない。
路線は一本。
ここいの町は運よく路面電車とバスと、JRが通っているが、高知はこの交通機関網(網とつけるほどの路線はないけどね・・)からはじき出された場所なんていくらでもあるのだ。
ふう・・
よって、車なのだ・・・。
そんなことを、もわもわ考えながら、朝のお仕事晒した楮を水から上げる作業をいつものようにマンゴーさんと一緒にやっておりました。
テン子:やっぱり新車がいいですかねぇ?
マンゴーさんは車が好きなのだ。
なかなかセンスのいい車に乗っている。
マンゴーさんは、何の前触れもなしに話題を振られたことに戸惑ったのか、ちょっと面食らったような、驚いた顔を一瞬見せてから、「フフ」と笑って言いました。
マンゴーさん:うん。
やっぱり新車がいいで。
私は中古ばっかりやったけど、新車やねぇ。
軽やろ?
普通車がいいで。
普通車は乗り心地良い。
テン子:新車、いいですよねぇ。
故障とか少なそうな車がいいし、やっぱり中古車より新車のほうがいいですよねぇ。
あと、燃費がいいのがいいな。
普通車か・・・。(普通車は高いんだよなぁ)
うん、でも、やっぱり、軽かな。(かわいいこじんまりしたのがいい)
マンゴーさん:最近のはどれも燃費いいで。
テン子:へぇ・・。
そうなんですか。
・・・・・はぁ。
やっぱり、中古より新車かぁ。
ちょっとお高いけど、がんばって新車にしようかなぁ。
ローン組めば買えるし。
それに、仕事!
もっと頑張れそうな気がするし。
うーん・・・。
などと、頭の中でぶつぶつ新車にするか中古にするか考えておりましたら、目の前を通るリンゴさん。
おっと、これは。
リンゴさんか・・。
よしよし。
テン子:ねぇ。
中古車って、買った時、あちこち修理とかしないとけないもん?
リンゴさん:あー、いや?
ものにもよるで。
テン子:へー。
リンゴさん:うん、まあ。
車の年数が古いやつとかは安いで。
テン子:(ほうほう、ほほう・・)ありがとう、参考になった。
なるほどなるほど・・。
中古でも、いいやつをつかむことができれば案外お安くいいものが手に入るのかもな・・。
あーでもな、どうしようかな・・。
はあ、・・・車。
そりゃな、やはり、手にするならば新車が断然いいに決まっている。
最近手に入れた軽自動車のパンフ。
あー麗しきこのコンパクトな車体・・。
キュートなパステルカラーデザイン・・。
リッター29キロの燃費の良さ・・。
充電用USBジャックや、8インチのカーナビゲーションなどのおぷしょん・・。
・・・良いなぁ、新車。
それに、消費税が10%になる前に何としても、車、手に入れたい!!
うっし!
買うぞ!
やっぱり新車がいい!!
よし!
そうだ!
買うのだ、テン子!!
消費税10%になる前に手に入れるのだ!
そうだ!
その意気だ!
車検を恐れるな、テン子!
ガソリン代高騰がなんぼのもんじゃい、テン子!
めんどくさいオイル交換やらバッテリーやらのメンテをクリアしたその先に、通勤を安全快適に行えるという美徳が待っているのだぞ!
豊かで充実したカーライフよ、かもん!!!
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ないてん第98話
商売のムツカシさ。
つるるるるるるるるる・・・・・・・。
テン子:はい、内外典具帖紙です。
事務所の電話のベルが鳴ります。
いつものように受話器を手に取り、電話の応対をします。
「○○○です。お世話になります。□□を○○本ほどいただきたいのですが・・。」
テン子:承りました。では復唱します・・。
と、いうような会話がなされます。
注文はだいたいFAXで頂いたりしますが、
「○○の最低ロットは何本でしょうか?」
「□□□は今、どのくらい在庫がありますか?」
「納期はいつごろになりますでしょうか?」
このように、電話での注文に関するお問い合わせもあります。
そして、
「○○○の評判が非常に良いです。」
時にはこのようにお褒めのお言葉をいただいたりと、なにかとうれしいご報告なんかもあり誠にありがたいことです。
また、在庫の確認をしたりする時などは、いったん電話を切りかけ直すというようなこともします。
電話の受け答えを任されるようになったころは、あたふたし、言葉に詰まったりして、スムーズにできないことが多く、スイカさんに電話を替わってもらうことがよくありました。
しかし、最近ではね、ワタクシも・・ちょっぴり”いっぱし”になりましてね・・。
一人でご要望を受け、ご注文いただいた規格などをサッサと確認したりスラスラっとご返答したりね、だいぶ電話対応にも慣れてまいりました。
そして、ここで改めて、思うのです。
やはりね、電話での注文の受付も立派な商売の一部・・。
電話での対応というのは、実にムツカシイ・・。
なにしろ、声と声の駆け引きがございます。
相手に、失礼のないように声をよそいきに整えてお話するのです。
これが実に大切なことなのです。
暗く重たい感じの声では、お客様には良い感じを与えません。
お客様が、受け入れやすいように声を整えるのが礼儀かと思いマス。
そして、なにより製品に関する知識がいるのです。
お客様と交渉がとり行われることもありますので、紙に関する種類や在庫状況などのことをよく知っておかなければなりません。
また、新しい規格の要望でご注文いただくことがあります。
その際には在庫状況を確認し、紙質などを熟知したうえで、原材料の仕入れから、梱包にかかるまでの期間を値段で算出した後に、お値段交渉に入るのです。
いわゆる「原価計算」というやつを行うのです。
なので、和紙が出来上がるまでの一連の作業工程なども知ってくことも電話交渉する際には重要な知識の一つなのです。
そして、商売人に何より必要なのは・・・なんでしょう?
・・・・・うーん、なんだろうな?
いや、人望とか人徳とかも大切なのでしょうが、交渉術が大事なのだと思います。
というか、ここでは”交渉術”をポイントしていきます。
そもそも、最近ここがね、つまり”交渉術”って大事だなぁ・・って思いましたものでね。
ええ、ここをね”押し”で、いきますよ!
商談でもそうですが、やはりね、いかにして、商品を動かすのかが商売の大事なポイントではないでしょうか。
一つの商品を取り扱う際には、お客様の言い分も聞きつつこちらの要望も通してもらえるようにしなければならない。
稲盛和夫氏の言葉にこのようなものがあります。
「値決めは経営者の最も重要な役目の一つである」と常々言っています。
なぜなら、売り手にも買い手にも納得を与える値段でなければ商売は成り立ちません。
そのためには絶妙の経営感覚が求められるのです。
名言・格言「稲盛和夫さんの気になる言葉」一覧リスト|iso.labo
https://iso-labo.com
そうです。
お互いが儲けなければいけないのです。
どちらかが損をしては商売は崩れてしまいます。
交渉とは、なかなか難しいものです。
最低ロット分のご注文をいただいて一定量の生産ができはじめて損をしない製品を確保できます。
小ロットでのご注文をいただいてしまいますと、生産する際にはある一定以上の大量に和紙を製造いたしますので、たくさんの在庫を抱えてしまいますし、原料などにも限りがございますので、その中でのやりくりが非常に大事なのです。
そのようないろいろなことを踏まえたうえでの値段交渉。
互いが儲けられるようなお値段じゃないといけないのです。
その中には、駆け引きがあったり、人情があったり、おそらく、様々なドラマがあるのではないか・・と想像に難くないでしょうな。
・・でも案外あっさりしたものかもしれませんね。
ああ・・これからどんどん商談の経験値を積んでいかねば・・(少々楽しみです)。
しかし・・ある情報筋からは”精神がすり減るからあんまり会社訪問しないほうがいい”・・などというようなことも耳にします。
その人の言うことには、「こちらが買わせてあげる」くらいの勢いで行かなきゃだめだ!・・だそうです。
・・・うーん。
それでいいのか・・?
少々信じがたいところもございますが・・。
(・・・とにもかくにも、企業訪問で営業かけまくろう!という作戦が崩れましたので、もう一度作戦を練り直さなければなりませんな・・。)
まあなにはともあれ、その中で上手くいったときの喜びは何とも言えないものがあるのだと思います。(ワタクシはまだそのレベルのことは経験がございませんが。)
しかしな、・・・このご時世。
和紙で儲けるのはなかなか、キビシイのが現状です。
・・ふぅ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へっ!
2019.3.11 このページのトップへ〜
ないてん第99話
高知トマサミ2019!
2月23日24日に、高知市南御座にある高知蔦屋書店にて、高知トマトサミット実行委員会主催の「高知トマトサミット2019」というイベントが開催されました。
高知県は全国的にも知られるトマトの生産地です。
(多分・・・そこそこ知られているのではないかと思います。知らなかった方は、今知りましたね。・・問題ないですね。)
フルーツトマトをはじめ品質の高いブランドトマトを生産しております。
この高知トマトサミットではその品質豊かな高知の約30のブランドトマトが一同に集められ販売されているのです。
高知県のブランドトマトをPRし更なるブランド力を上げていこうという趣旨により催されました。
毎年1回行われ今年で9回目だそうです。
今回、ワタクシ、バナナさんに誘われその会場へ行くことになったのです。
というのも、今回のこのイベントで我々の作っている典具帖紙、超極薄の和紙が箱詰めされたトマトの緩衝材として使われることになったのです。
「ではでは、ぜひ、トマトたちが我々の作った和紙にくるまれているところを見に行こうではないか!!」
と、いうことでの今回のトマトサミットへの参加なのです。
バナナさんの車に乗って、高知蔦屋書店に向かいます。
トマトかぁ・・・。
はあ・・・。
などと思っているうちに到着です。
やってるやってる。
賑わっています。
蔦屋書店の外でトマトを販売している露店(というか、蚤の市みたいなノリですがね・・)がずらり、と並び人だかりができています。
あちらにもこちらにも、1個数百円というお値段の?ブランドトマトが売られています。
(すみませんお値段のを確認するのを忘れてしまいました。)
バナナさんはマルシェに入るやいなや、手を伸ばし、試食用のトマトを取り口の中へ、”ぱくり”。
バナナさんは試食が終わると、楽しそうに、隣の販売店へ首を伸ばします。
そして、こちらでも試食用トマトに手を伸ばすとまたまた口へ、ぱくり。
あれも、これも、次から次へといろいろなブランドトマトの試食をしています。
・・・それほどに美味いか、バナナさんよ・・。
おお、そうだ!!
我々は、トマトの試食をしにわざわざこんな遠くまで来たのではない。
そうなのだ。
今回のワタクシの”任務”は、我がないてんの漉いた和紙が使われている箱詰めトマトの取材なのだ。
和紙の取材をし、それをないてんのフェイスブックやHPにアップして皆様に和紙がどのように使われているのかを知ってもらおう!そして、我がないてんがいかに活動的な会社であるのかをアピールしついでにないてんの知名度もアップさせよう!という、壮大な計画を背負ってきているのだ。
ではでは、”みっしょん”発動!!
テン子さんは、早く我がないてんの漉いた和紙がどのようにしてトマトを包んでいるのかを見たい・・。
しかし、立ち並ぶトマトの露店はトマトを買いに来た人々でごったがえしていてなかなか前に進めない・・。
やれやれ・・。
いつの間にか、バナナさんの姿も無いし。
どうやらはぐれてしまったらしい・・。
おそらく、さきほどの人だかりの中一生懸命呼び込みをしていたトマト売りがさしだすトマト試食に勤しんでおるのだろうな。
まったく・・。
仕方ない。
テン子さん一人で我々の漉いた和紙が使われているトマトを探すことにしました。(というか、もうめんどくさいから、むしろバナナさんをほっといて一人で取材を進めるほうが好都合だよね・・。)
そう、何はともあれ、”仕方なく”一人で”みっしょん”続行!!
人ごみの中をどんどん突き進んでいきます。
すると、マルシェの終点が見えてきました。
・・なるほど、ここで終わりか。
そして、・・あれは。
見覚えのある顔。
あの方です。
そう、以前我がないてんにわざわざ足を運んでいただいて今回使っていただくための和紙の買い付けにいらした、今回の箱詰めトマトの仕掛人?ともいうべき方、トマトさんです。
テン子:こんにちは。
内外典具帖紙です。
このトマトに使っていただいている和紙を作っています。
トマトさん:まあ!
あの、ありがとうございます。
テン子:あの・・。
写真撮ってフェイスブックに乗せていいですか?
トマトさん:はい。どうぞどうぞ。
ぜひぜひ!
こんな、どうもどうも、どうぞどうぞ、なやり取りがあり、軽くあいさつをし終えると、さっそく写真をパシャリパシャパシャいただきました。
はい、ではどうぞ!
これが、パシャらせていただきましたお写真です。
こちらお値段3000円です。(たしか・・・あれ?3500円だったかな?)
150セット用意されていたものがほぼ売れてしまったという人気のトマトセットになります。
今回のトマサミで出展されているトマトの中からえりすぐった一品ばかりを集めたものだそうです。
こちらのお値段お高いと思うか、お安いと思うかはあなた次第です!
みなさま、お分かりになりましたか?
トマトをくるんでいる、ふわりふわりとした、透けるような白い紙。
これが、超極薄和紙、”典具帖紙”でございます!
そして、そして、今回の我がないてん和紙をトマトに使うという企画の発起人のトマトさん!
高知トマトサミットでは、我々の和紙を使っていただきありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ちなみに、バナナさんは、ワタクシがトマト取材をしておる間ほぼほぼ、マルシェ中のトマトの試食をしていたのではないかと思われます。
・・いやね、バナナさんを見かけるたび見かけるたびお口をもぐもぐさせてトマト生産者の方たちと何やら話をしておりましたからね。
ワタクシが取材を終えバナナさんのもとへ行くと、バナナさんはトマトパンとトマトラスクを買っておりました。
あートマトね・・。
ふっ・・・。
なんやかんやで、バナナさんはトマトショッピングしに来ただけのような・・。
いや、おそらく目的の大半はトマトを買いに来たのでしょうな。(まったく・・・、和紙を見に来るという目的で人を誘っといて自分は食ってばかりか!)
その後、試食をし、お買い物を済ませたバナナさんはトマトさんのもとへ挨拶をしに行きました。
帰り、バナナさんの車の中で思います。
しかし、今回はよく頑張ったよ、ワタクシ。
一人で、トマトさんに挨拶しに行ったりトマトサミットのことちょいちょい聞いたりしてさ、積極的だったよ今回のテン子さんは。
それにさ・・。
トマト、・・苦手なのだよな、ワタクシ。
2019.3.11
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ないてん第100話
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祝・祝・祝!!!
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