ないてん井戸端会議8
ないてん1話〜10話
ないてん11話〜20話
ないてん21話〜30話
ないてん31話〜40話
ないてん41話〜50話
ないてん51話〜60話
ないてん61話〜70話
ないてん71話〜80話
ないてん81話〜90話
ないてん91話〜100話
ないてん101話〜110話
ないてん111話〜120話
ないてん121話〜130話
ないてん131話〜140話
ないてん141話〜150話
ないてん151話〜160話
ないてん161話〜170話
ないてん171話〜180話
ないてん181話〜190話
ないてん191話〜200話

ないてん第71話
スイカさん一家とのてぃーたいむ。
以前スイカさんの家にお邪魔して、夕飯をごちそうになったことを、日記しましたが、覚えてらっしゃいますでしょうか?(詳しくは「ないてん第57話」ごらんください。)
そうです、テン子さんはスイカ家ととても、仲良しこよしなのです。
なので、今回スイカさんに娘一家と一緒にお茶しませんか・・・?のような空気を出されてしまい、考える間もなく・・。
予定返上で、この週の日曜日にスイカさん娘宅へお邪魔することに・・。
というわけで、某日某時刻・・。
待ち合わせの
場所にて、スイカさん娘の車に乗って、れっつ娘宅へごーーーーー!
車の中に入ると、スイカさん娘の子供発見。
すべすべほっぺがかわいいな・・。
助手席に座っているちびっこをいじりつつケーキショップへ。
なんでも、ケーキを買いに行くついでがあったとかで、テン子さんも一緒に乗っけてこうということになったようです。
あれよあれよとつれられるまま、ちびチャンと一緒にケーキショップで、10個ほどのケーキと、マカロンなどを購入し。
あれよあれよといううちに、世間話などしつつスイカさん娘宅に到着・・。
そこは、閑静な住宅街。
スーパーなどの商業施設もない、のどかーなところ。
玄関の戸を開けて中に入ると、すでに到着していたスイカさんと、スイカさん娘のもう一人の子供発見。
全員揃いましたので、さっそくみんなでお茶会しましょ。
せっかくなのでね、ケーキの下にわれわれの工場で作った和紙を敷いて、ちょっと、本格的に、かふぇ気分。
はいこれ!!
どうよ!!
見た目もキレイでしょ!
気分も大事な、おいしさの要素ですからね。
2017.1.21

ないてん第72話
ローテーション。
いつもの、ように・・・。
いつもの、ポジションで、注文の和紙を小巻に仕上げていく・・。
我々の仕事は、とても地味です。
しかし、今回は、いつもとは違う・・・?
イチゴさんが、スイカさんの使っているスリッター(和紙を小巻に巻き直す機械です。)にいる。
今日は、手分けをして、注文を仕上げる予定みたいです。
イチゴさんは、いつもは、手作業で、和紙の仕分けをします。
和紙の仕分け作業・・。
一枚の平版和紙の中に、ホコリや、ゴミ、しわなどがあるモノを取り除いたりして、キレイな物を選別していくのです。
神経を使う、非常に、大変な仕事・・。
というわけで・・・。
今回は、そのイチゴさんと、ワタクシの二人で注文のロールを仕上げていく作業・・。
いつもは、ワタクシ一人でやるので、とても、順調に仕上がりました。
うむ・・・・・。
やはり、二人だと、違うな。
そして作業が終わり、別の作業に入ろうとしているところ、イチゴさんに呼ばれ・・。
テン:(・・・・・なんだろ?)
スイカさん:これから、ここの仕上げメンバーで、みんなそれぞれの今までのポジション以外でもできるようにしたいと考えています。
そうやって、どこのポジションでもできるようにしておけば、人手が足りないときや、何かトラブルがあった時に、対処がしやすくなり、円滑に作業が進むみます。
イチゴさんも、ワタクシも、納得して今後のローテーションに対応できるように・・ということで、話は終わりました。
なので、これから先も、どんどん、覚えることが増えていきそうですな。
2017.3.29

ないてん第73話
イチゴさんの仕事。選別。
スイカさん:イチゴさんには言うちゅうきね。
午前中は、イチゴさんに選別なろうてね。
・・・・。
いきなりきましたか。
・・・・・・・・・・ふう。
上げ・浸け・さらし・・といよばれる、いわゆる、和紙原料の下準備作業三点セットが、終わり、とりあえず、一呼吸というところ。
先日の、スイカさんの話を頭に思い出し、今ここで、・・。
腹はくくられた!!!
やってやらい!!
”選別”
どんと、こいや!!!!!
・・・・・と、いうわけで、選別を習いに、イチゴさんのもとへ。
イチゴさん・・選別作業に集中しておる模様。
こ、声が・・どのタイミングで掛けようか・・・・・・などと、思いつつ、ちらちら、うろうろ・・。
イチゴさんが、ワタクシに気づくであろう圏内へ・・それとなく、何気なくを装い、イチゴさんの気をこちらに気づかせる・・。
・・・と、きました。
イチゴさん顔をあげ、
イチゴさん:・・・これねぇ。
と、説明をはじめる。
ニヤリ。
でわでわさっそく、近くへ行ってもよろしいのですね。
イチゴさんが作業しているところの真ん前へ・・。
みなさんね、ワタクシ、よく思いますが、たとえば、教授の講義なんかを聞くとき、だいたい後ろの方へ座ったりする・・みたいな人いますね。
堂々と、講義相手の真ん前に陣取りましょう・・・。
・・・いえ、ワタクシ的に、しっかり聞きたいときは真ん前とか、近くに行くかな・・。
その方が、しっかりと、講義相手の動きを観察できますし、
声がよく聞き取れるので、集中力が切れにくい。
それに、スキを狙って質問がしやすくなるし。
とにかくね、自分の空間(射程圏内)に相手を取り込んで、話を聞きましょう(いつでも、撃ち落とせるように)。
・・・・・と、話を戻しますが。
イチゴさんは、選別中。
自分の作業の手元を見せながら、注意点や、ペケ品などの仕分けの仕方を教えてくれます。
スリッター作業でも、同じような、選別をしてるから、わりと、できるかも・・。
しかし、スリッター作業よりも、検品が厳しいな。
なるほど、これくらいでも、すでに、ペケなのか。
そして、ペケ品を一枚もらい、ペケ品の観察。
これね、やってるうちに、どんどん細かいところまで追っちゃうのよね。
キリがないというかね・・。
どこで、けりをつけるのか・・。
「”けり”をつける。」
”けり”とは、平安時代の方たちが俳句や、和歌でつかっていた「〜けり」の”けり”らしい。
つまり、文章の最後に付けていた”けり”からきているそうです。
(以上、テン子の一口豆知識口座より・・。・・・・・・・・・ニヤリ。)
ふと、壁を見る。
いろいろと、注意書きの紙が貼ってある。
イチゴさんは、忘れるから、大事なことを紙に書いて、はってある・・と、いつだったか言ってたっけ。
そして、目の前の壁を見ると・・・。
・・・・・・分かる。
2017.4.2

ないてん第74話
ラジオ体操。
昨日の夕方のこと・・・・・。
スイカさん:カセットテープの・・ラジオ体操、もってない?
テン:・・・・・・・?
なんのこっちゃ?
・・・ああ。
そういうことね。
テン:ラジオ体操なら朝6時半からラジオでやってる・・。
それを録音すりゃいいんじゃ・・・。
スイカさん:でもほら、ここでね・・。
いや、小学生とかが、夏にやりゆうろ・・。
いいなあとおもおてねぇ・・。
・・なるほど、朝の朝礼で、ラジオ体操もやろう・・ってことか。
うむ・・・。
ますます、企業ぽっくなってきましたな。
まあ、ここも、株式会社なのでね、立派な企業ですけどもね・・。
とかとか、考えつつ。
そして、スイカさんは事務所へ・・。
そして、そして・・。
次の日の朝。
テン子さん出勤。
タイムカードを押し、仕事前のテン子のひととき・・。
コーヒーを入れ・・・。(ふむ・・・。おとなの嗜み・・。)
そして、コーヒーを台の上に一旦おいて、事務所に入る。
と、リンゴさんが何やら、パソコンを持って移動をはじめ・・・?
なんだろ・・?
プレゼンでも、おやりになるのですか・・・?
朝っぱらから?
ないてんメンバーの前で・・・?
なんて、かんがえてると・・・。
ジリリリリ!!!!!!!!!
と、朝礼の始まる時間ですな。
そういうわけで。
ないてんメンバー集合です。
朝の連絡事項なんかを伝えあったりして。
スイカさん・・。
スイカさん:今日はちょっと、ラジオ体操をやってみようかと思います。!(^^)!
そこで、リンゴさんがパソコンの画面をぺちっと。
・・・なるほど、ラジオ体操だったか。
ラジオ体操第一の音楽がかかり、パソコンの画面に映る体操を見つつみんなで、体操。
おお!!
き・筋肉が・・・・・イタイ。
パソコン画面を見ながら、体操をしているスイカさんをまねしつつ腕を伸ばしたり振ったり。
手足の節という節から、パきパき音が聞こえる・・・。
・・・こんなにも、体のあちこちが凝っていたのかと、しっかり、自覚させられ。(だって、かゆくならないんだもん。)
しかしね。
いや、スイカさんの提案。
なかなか良いよ。
というわけで、朝のラジオ体操。。
この日より、さっそく取り入れられることとなりましたのでね。
ええ、これからしっかり、体中の筋肉ほぐししていきたいと思いますよ。
おそらくね、来年には、軟体動物なみにぐにゃぐにゃに柔らかくなった体を手に入れたスーパーテン子として活躍していることでしょう。。。。。
でわでわ・・・。
2017.4.8

ないてん第75話
楮の皮はぎ。
この、ないてん(内外典具帖紙本社工場)より、遠く離れたところに土地があり(ないてんさん関係の方の所有地)・・。
そう、そこに、なぜか和紙の原料である楮が、にょきにょき生えているのを見つけまして・・。
これは!?
ということで、この楮を我々ないてんで処理してみようということになったわけです。
そうう・・・いきなりですが、一挙に楮の刈り入れから和紙完成まで全ての工程をできることになりました。
ふつう、紙工場というのは下処理された原料を原料屋さんから買ってそれらを紙に漉き上げていくのです。
今回、楮をひょんなことから手に入れることができましたので、ないてんメンバーの一部の者たちで、それの下処理をしてみようということになりました。
先生をよび、・・原料屋のおばちゃんです。
その方に、ご教授していただく。
皮の剥ぎ方から、楮の良いモノと、悪いモノの区別。
春とはいえ、ここは、南国高知です。
なかなかの日差しの強さです。
その日差しの中で、メロンさん、リンゴさん、スイカさん、それに、マンゴーさんとワタクシ、そして、原料屋のおばちゃん。
みんなで、楮の皮を剥ぐのです。
楮の皮はぎ・・。
山に生えていた楮を、刈り取って、それを、蒸気窯で蒸しそして、柔らかくなり、はがれやすくなった皮を剥ぐ・・というもの。
柔らかくなった皮はするっと幹の部分からはがれます。
しかし、これにはポイントがあり、剥いだ皮は一枚にきれいに剥ぎ取らなければならない・・。
これが、なかなかむつかしい・・。
どうしても、皮がいくつもにもバラバラに裂けてしまう・・。
四苦八苦しながら、2時間もやってれば、みんな少しづつ慣れていきます。
テン子さんも、午後の皮剥ぎの時は、コツをつかみ、スピードに乗ってガンガン楮の皮をむいていきます。
トランス状態・・・。
そうまさに、
ぞーん(zone)・・・。
一度入ると、その心地よさからそこを抜け出せなくなるという・・恐ろしい世界・・。
しかし、・・・テン子さんはあまり体力と持久力がないので、集中力は2時間弱で切れてしまう。
と同時に、現実に放り出されますので、ご安心を・・。
何やかんやで、汗かきつつ、午後は3時間ほど皮剥ぎをやり無事に終了・・。
(最後まで帰ると言い張ってたメロンさんを残らせて、みんなで皮剥ぎに専念した甲斐がありました。)
この剥いだ皮を干します。
楮の皮これが、和紙になる。
いやあ・・皆さんご苦労様でした。
無事に終わってよかった。(無事に、居残ることなく定時で帰れてよかった・・。)
しかし・・・・・。
計算外でした。
なんでだろ・・すわって、皮をひたすらはい出ただけなのに。
まさか、次の日に筋肉痛になるとはね・・・・・。
2017.4.15

ないてん第76話
きゅうりの苗。
先日の話。
いつもの、朝の仕事、原料さらし作業三点セットをやっているときのこと・・。
マンゴーさんと、メロンさんと、ワタクシで行っているのですがね・・。
マンゴーさん:あとでね、きゅうりの苗バナナさんに持っていくきね。
テン:・・・?
(きゅうり?)
マンゴーさん:できたら、バナナさんにもらいや。
テン:きゅうり好きですよ。
マンゴーさん:そうそう、おいしいでねぇ。
テン:水分多いから、夏とか食べると、身体を冷ましてくれるというかね。
マンゴーさん:うん、かんだ時の感じもえいでねぇ・・。
などと、朝のいつもの井戸端雑談進行中・・。
そして、あげ・つけ・さらし三点作業セットも終わり、マンゴーさんの作業場に道具を返しに行くと・・。
あれ・・?
これが、さっき言っていたきゅうりの苗かな・・?
きれいな黄緑色の小さな苗。
なかなか、かわいらしい。
この苗が、大きくなって、そして、あのきゅうり(茎?実・・じゃないよね。)をボンボンつけていく。
でわでわ・・・。
家庭菜園熟練者の、バナナさんに期待して待ちますかね。
このページのトップへ〜

ないてん第77話
”花がきれい”ということ。
ガチャッと、戸を開けて外にでると、メロンさんが・・・。
うぉっ!?
メロンさん:花がきれいやねぇ。
テン:???(花?)
この人は、いつもいきなり話しかけてくる。
こっちは、頭ん中まだ、回転してないんでね・・。
で?
なんのこっちゃ?
と思いつつ、脳内急速回転・・おそらくは、花壇に植えてある花を見てそう思ったのかね・・・と、一応問題解決。
どれどれ・・。
バラと、あれは、なんて花だろ・・?
花壇の方へ歩いて行ってじっくり見てみる。
おそらく、バナナさんが植えたものでしょう。
あの人、そういうこと好きらしいから。
しかし・・・・・。
メロンさん。
いつもひょうひょうとして、変なことばかり言っているけど、そういう植物に向ける気持ちの素直さというものをもっているという・・。
・・・・・・・・・・・花。
きれい・・・。
・・・・・・・・・・・・。
なかなか、じっくり花なんて見ないからね。
このページのトップへ〜

ないてん第78話
アンケート。
我々、内外典具帖紙店。
おかげさまで、何とかこの移り変わりの激しい荒波の時代を生き抜いております。
ご存知の通り、我々は、和紙を漉いております。
そう、伝統工芸。
和紙だけではありません。
日本全国つつうらうら。
その土地土地に根差した工芸品があります。
人形、漆喰、陶芸、箸、染め物など、まだまだたくさんの伝統工芸品があるかと思います。
これらは、日本古来より受け継がれてきた、我々日本民族の誇れる芸術作品。
そもそも、これらは、我々先祖が、生活を豊かにするために創り出し改良を加えてきたもの。
それが、長い年月をかけ先祖たちの手によって磨かれ今、まさに世界に誇れる日本文化、芸術作品に仕上がってきている。
しかし、今まさに我々伝統工芸組は、正念場なのです。
産業革命以降急速に機械化が進み、さらにICチップのような電子部品の縮小化が進みさらに、ネット環境が普及、充実してきている世の中。
能率化、合理化、大量生産が可能になり、ユビキタスの社会。
そして、莫大な経済の効果を生み出し、社会の中核をなしています。
このような時代は、多くの人々の興味を引き付け魅了していきます。
そして、人の日常必需品は、日本古来の道具から簡単で便利な機械へと移行しているのです。
時代は進んでいくものだし、機械化で助かっている部分もありますので否定はしません。
・・・・・が、はや過ぎます。
一方で、伝統工芸品を作る我々の現状は、その技術の担い手がほとんどいない状態です。
楮などの原材料を育てる後継者すらなかなか見つからない深刻な状態・・・。
では、この時代、我々伝統工芸組はどのように文化を残していくか・・・という問題にまさに直面していくわけです。
そこで、伝統工芸品の新たな魅力を引き出そうと、われわれは走り回っているわけです(リンゴさんとかがね・・・。)。
というわけで、アンケートハガキをつくりました。
我々のつくった商品を使っていただいた方がどのような感想を持たれたのか・・ということを知り、ご意見なんかを参考にさせて頂こうというわけです。
これから出ていく商品にアンケートハガキをつけさせていただいておりますので、アンケートハガキを手にされた方。
是非ね、お答えいただければありがたい。
というのも、我々作り手と、お使いになられる方の商品に対する感想というのはだいたいずれておるのです。
お使いになられる方の用途というものは、時々我々作り手の想像を超えておると気があるのです。
切手代は不要です。
ハガキのアンケートにお答えいただき、投函していただく手間さえ頂ければと、非常にありがたい次第でございます。
2017.7.2 このページのトップへ〜

ないてん第79話
メロンさんちに子イヌが生まれたこと。
こないだ・・・。
と、言いましても、去年の暮れの話でございます。
と・・・・・そのまえに。
新年あけましておめでとうございます。
テン子です。
と、いうわけで、新年一発目でございます。
メロンさんちに子イヌができたといううわさが、ないてん内にて流れておりまして。
でわでわ、見に行きましょうかということで見に行ってまいりました。
というわけで、バナナさんを乗せて、車でメロンさんちへ、GO!!!
見よ!
どん!!!
↓
このころ、生後二週間ほどたっていたらしい。
まだあまり歩けてません。
掌にのせられそうなほど小さい子イヌでございます。
なかなかかわいいでひょ。
そう、毛がサラサラで。
まさにぬいぐるみ。
いつも母犬に抱かれて寝ているらしいです。
今は歩けるようになり、ちょこちょこ歩き回っているという。
やはりな、子イヌはかわええな。
内外典具帖紙、うらテンともども、2018年、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2018.1.28
このページのトップへ〜

ないてん第80話
臨時の草洗い。
「草洗い。」
皆さん、何を想像したでしょうか。
その辺の雑草の”草”のことではありませんよ。
我々製紙業界では、「草洗い」の指す「草」は、”楮”などの和紙の原料となる植物のことです。
その“楮”についているごみや、楮の皮を取り除く作業のことを「草洗い」といいます。
と、いうわけで、今回テン子さんは、臨時派遣で洗い場でのお仕事。
テン子さんはね、基本どのポジションもこなす、スーパー職人さんとして期待されているのです。
(・・・いろいろなポジションで鍛えられてるのだ。ほんとは、一つのポジションだけをしていたいのだけれどそんなことも言ってられないから、時には事務、経理なんかもやるのだ。)
どん。
↓
これについている小さなごみや、楮の皮などを手作業で、取り除いていくのです。
この処理がとても重要です。
きれいに”草洗い”ができていると、漉きあがった時ゴミのついていないキレイな和紙となって仕上がるからです。
もちろん漉きあがるまでにあらゆる部所で、検品をしつつ作業は進められて一枚の和紙が出来上がるのですが、やはりね、一つ一つ丁寧な仕事が要求されるのです。
これが、なかなか大変な作業です。
大量の”草を”全て手作業で”洗う”のですから相当の集中力とスピードが要求されます。
この苦労が一枚の美しい和紙を作り上げるのです。
バナナさんは言います。
「物を大切にしなさい。」
それは、作り手のこうした隠れた努力苦労を知っているからこその言葉。
この日本はモノに恵まれた豊かな国です。
なので、モノを作っている人間の苦労や、資源の大切さを忘れがちです。
お金があれば何でもすぐに手に入る国にいるからこそ、モノを大切にすることを心に止めておかなければならないと思います。
2018.7.2
このページのトップへ〜
IDOBATA大会議室へback!
コラムの大広間へGO!